旅の仲間たち
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
妖精の尻尾にて・・・
「あらあら、可愛いわね」
「そこかよ・・・」
俺たちはギルドに戻ってきたのだが、小さくなったナツさんを見てミラさんとカナさんがそう言う。
なんでもナツさんはレギオン隊の一番槍、ダンの使う『魔槍ハバラキ』によって小さくされたらしい。おかげでナツさんは今はハッピーの頭に乗っかって不機嫌な顔をしている。
「ちょっとナツ、頭重いんだけど」
「俺だって好きで乗ってんじゃねぇよ!!」
ハッピーの言葉にナツさんが怒る。だけど全然迫力ねぇなぁ・・・
「おわぁ!!」
すると、小さくなったナツさんのマフラーをグレイさんがつかんで持ち上げる。
「おい、マックス」
「あ?」
ナツさんは暴れてグレイさんから逃れようとするが、グレイさんはそんなの気にすることもなくマックスさんに話しかける。
「また売店始めたらどうだ?このチビつり目グッズ、案外売れそうだぜ!」
「ハハッ・・・」
グレイさんの酷い提案にマックスさんは苦笑いする。
「俺はグッズじゃねぇ!!」
それを聞いたナツさんは怒って炎を吐くが、その威力もものすごく弱い。
「「「「「「「「「「あはははははははは!!」」」」」」」」」」
「そのサイズだとそう見えても仕方ないよ」
そのナツさんを見て皆さん大笑いし、ハッピーも笑いを堪えながらそう言う。
「うるさいわね!!集中できないでしょ!?」
そんな大笑いしているギルドの中、ルーシィさんはハートフィリア邸から持ち出した『星空の鍵』に目を通している。
「あ・・・」
「どうしたんですか?」
「何かありましたか?」
ルーシィさんが本を読んでいると何かに気づいたようなので、ウェンディと俺が声をかける。
「うん!!みんな聞いて!!」
ルーシィさんはナツさんで遊んでいる皆さんにも声をかける。皆さんそれを聞くとルーシィさんの近くに集まってくる。
「色々わかったの」
「何がだよ」
ルーシィさんは本を取り出して皆さんに見えるように表紙を見せる。
「あたしのお父さん、この本の内容をなぞってたの」
「どういうことだ?」
ルーシィさんの話に俺たちは耳を傾ける。ジュビアさんはグレイさんを目をハートにして見つめてるだけだけど・・・
「『星空の鍵』っていう物語はね、小さな女の子が全部集めると幸せになるって言われてる6つの鍵を探して旅をする話なの」
「はぁ〜、ジュビアも幸せになりた〜い」
ジュビアさんはそう言うけど、グレイさんを見つめてるだけで十分幸せそうに見えるんですけど・・・
「でもね・・・その子の代わりに、周りの人たちが不幸になってしまいましたってオチでもあるのね・・・」
「うわぁ・・・」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ