マブラヴ
1036話
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、アメリカ人と日本人では色々と味覚が違う。日本人にすれば大雑把な味付けで量が多いというのがアメリカの食事に対する印象だろう。
実際には店によって色々と違うんだが。
美味い店は本当に美味いというのは、OGs世界で世界中を放浪している時に十分味わっている。
「うーん、あ、そうだ。じゃあTボーンステーキを食べてみたい!」
「……いや、それは構わないが……食い切れるのか?」
Tボーンステーキ。その名の通り、T字型の骨がついているステーキであり、片側がサーロイン、もう片方にヒレ肉という、1度で2度美味しいステーキだ。……ただし、アメリカで頼む本場のTボーンステーキともなれば、非常に大きい。それこそ、アメリカ人でも数人で食べるくらいの量になるのも珍しくない。
それに肉というのは飼料にかなりの穀物を消費するから、値段的にもかなり高額になるだろう。
「大丈夫よ。もし私が食べきれないようなら、アクセル君が食べればいいじゃない」
「……まぁ、それならいいか」
以前スパロボOGs世界で放浪している時に食べたTボーンステーキは、まだ俺が人間だった為もあって何とかギリギリ食い切れる量だった。
相当に腹がふくれて、暫く肉を食いたくないと思ったのを覚えている。
それを思えば、今の俺は食べ物を食べて腹一杯で動けなくなるという事はない。
食べた瞬間に完全に分解されて魔力と化して身体に吸収してしまうので、俺にとって食事というのは純粋に味を楽しむものとなっている。
「そうだな、じゃあちょっと探してみるか。丁度都合がいい事に案内してくれそうな奴等が来てくれた事だし」
見るからにこちらに絡もうとしている数人の柄の悪そうな男達を眺め、思わず笑みを浮かべるのだった。
「……へぇ、ああいう奴等が案内した店にしては随分と雰囲気がいいな」
「そりゃ、あそこまで脅されれば全面降伏するのは当然だと思うけど」
先程の男達から教えて……それはもう丁寧にお願いして教えて貰った店は、かなりいい雰囲気の店だった。
決して高級店という訳ではない。一般人が入るような店だ。
もっとも、今は肉の類はそれなりの高級品になっているから、一般人でもかなり頑張らないと入る事は出来ない店だろうが。
「脅すとか、人聞きが悪いな。俺は誠心誠意お願いしたつもりなんだけどな」
「誠心誠意ねぇ。……ま、アクセル君がそう言うのならそれでいいけど。それよりも早く食べましょ。本場のTボーンステーキを」
どことなくスルーされたような気がするが、ともあれ確かに円の言葉通りここにいても無駄に時間を使うだけだ。店の店員もこっちを気にしているしな。
そう判断し、早速店の中に入ってTボーンステーキ2枚を注文する。
1枚は俺の分、もう1枚
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