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もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
第九槍
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れる。
てかランサー。今は白水殿じゃなくて我が主なんだな。
……まぁ、悪い気はしない。
「んー……ライダー陣営もまだ出てくる気配はなさそうだな……」
使い魔の視覚を通じて様子を伺うも、呑気に酒を煽っていらっしゃる。ウェイバーに限っては橋の上で強風にさらされ今にも泣き出しそうになっていた。
何と哀れな。
「……いや、待てよ?」
そもそも、原作無視の方向で進めても問題ないのではなかろうか?
いずれキャスターの討伐が最優先と聖堂教会から連絡が来るはずだ。なら、その時にキャスターかもしくはそのマスターを殺してしまえばいいのではないか?
巨大海魔を召喚される前に決めてしまえばいい。
そうなればランサーがゲイ・ボウを折る必要もなくなる。
ただ心配なのはゲイ・ボウの呪いを解除するために衛宮が積極的に俺を狙うようになることだろう。
だが、ここでエクスカリバーを封じておくのはでかい。あれを防ぐ術をランサーは持ち合わせていないのだ。
そうなれば、ここでゲイ・ボウを使わない場合よりも俺の生存率が高くなるだろう。
セイバーを弱体化させ、キャスターを討つ。シナリオとしては上出来だろう。
なら、遠慮はいらない。
俺は口端を少しだけ吊り上げて笑った。
『ランサー。攻めきれないのなら、宝具の使用を許可する』
辺りに俺の声が響き渡った。
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