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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
四十七話、事件前の天才と天才の会話
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いっくんにも被害が出るかもしれない、これは自分のいっくんに対する罪滅ぼしだ
何としても、止めないと
例え、自分の夢が遠くなったとしても……
「(白騎士、お願い……ちーちゃんを、皆を守ってあげて……うぃー君(龍也のデバイスの事)の代わりに……)」
ー……イエス、マイスター……
「?」
あれ? 今なんか声が……?
……まさか、ね?
●○●○
〜???視点〜
ー……搭乗者、織斑千冬に設定、現在の任務、九重龍也様、及びバベルの方々と共にミサイルを追撃……搭乗者、及び共に任務を行う人々、そして国内の命を最優先に守ること
私はマイスターに調整をされながら今回の任務をお浚いしている
何せ今回が私の初起動……任務をきちんとこなさなければ作ってくれたマイスターに会わせる顔がありません
ー……白騎士……
!? マイスターの声? いや、此は……思い?
念話の様に飛んでいるのをプライベートチャンネルが偶然にもキャッチしている?
ー……お願い……ちーちゃんを、皆を守ってあげて……うぃー君の代わりに……
……マイスター……
マイスターは私の初起動がこのような場面であること、そしてそのせいでもしかしたら私達ISが宇宙に行けないかもしれない、そう思っている……
我が子の様に、育て上げた私達が兵器として使われるかもしれない……
そんな不安が渦巻いている……
なら私は、兵器として認識されないよう命を守ろう……
少しでも、マイスターの苦しみを取り除ける様に……
ー……イエス、マイスター……
そう思って呟き、そして……
ー……現在の任務完了後、全ISコアと協力し、"セパレートリンク"の製作を行う事……
マイスターの夢を叶えるために……
〜???視点終わり〜
●○●○
そして午前六時……
普通の人々によってミサイルが放たれる……
「皆本さん、状況は?」
『現在、国会議事堂の周辺の人々を避難させた、最悪撃ち漏らしがあったとしても被害は少ないはずだ!!』
鳥の縫いぐるみを媒介にした式神、"ヤタガラス"に乗った龍也の言葉に通信機越しに皆本は答える
「だったら……」
「全力で……」
「落ち落とすわよ!!」
「行くよ!!」
空中で気合い十分にするエスパー達
「白騎士、全力で行くぞ」
白騎士を纏った千冬が雪片を展開して構える
『ミサイル接近まであと三十秒!!』
束の通信機越しの言葉に全員が身構える
「行くぞ、森羅!!」
「キュッ!!」
龍也は相棒の白狐、森羅を呼び出し、翡翠色の光を纏う……
光が収まったときには龍也の姿が変わっていた
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