十四話:プライムマッチと日常
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カヤに復讐をする」
「さっき心当たりがあるゆーたよね? で、何する気なん?」
呆れたようにこちらを見るジークに俺は大きく息を吸い込んでどこまでも真面目な表情で宣言する。
「復讐としてあのおっぱいを揉んでやる!」
「アウトやぁーーーッ!」
どこからか取り出したハリセンで頭をしこたま叩かれてしまう。
一体どこに隠し持っていたのかと問い詰めたい所だが今はそれどころではない。
「止めるな。俺にはもう……復讐しか残されていないんだ」
「そないなことあらへん。リヒターには私がおる!
……ってなんでこんな真面目な話になっとるん!?」
「俺は至極真面目だぞ」
「ただ単にスケベえなだけやんか!」
頬を赤らめたジークから再びハリセンの強烈な一撃をくらう。
傍から見れば漫才のように見えるかもしれないが俺達は大真面目だ。
絶対にあのたわわに実った果実を揉みしだくのだと覚悟を決める俺に、何としてでも阻止しようとするジーク。
死闘が今始まろうとしている。
「なんで、おっぱいなん。他の事じゃダメなん」
「おっぱいの前では全て物は等しく無価値だ。他の物じゃダメなんだ」
「それでも私は認めんよ。ミカさんのおっぱいを揉むなんておいたは許さへん」
「やはり、相容れないか……仕方ない。所詮、俺達はこれでしか分かり合えないらしい」
スッと腕を差し出して構える。
ジークも交戦の意志を受け取って構えを取る。
肌に突き刺さるような闘気が俺に向けて発せられるが俺とておっぱい侍のおっぱいを揉むためには引くわけにはいかない。
永遠とも思えるほどの静寂の後、俺達は同時に動き出す。
『じゃんけん、ぽん!』
ジークがパーで俺もパー、あいこだな。
お互いに譲れないときはいつもこれで決めている。戦闘?
俺が勝てるわけがないだろ。仮にも相手はチャンピオンなんだぞ。
『あいこでしょ!』
ジークがグーで俺がチョキ……俺の敗北だというのか。
ガックリと膝をつく俺にガッツポーズを決めるジーク。
この日俺達は間違いなく暇だった。
「ちくしょう…ッ! ちくしょうッ! ちくしょーーッ!!」
「そ、そない悔しがらんでもええやん。う、私のおっぱいなら揉んでもええから」
「キャベツ食って出直して来い」
「リヒターのアホッ!」
顔を真っ赤にしたジークに後ろから羽交い絞めにされて『当ててんのよ』状態にされる。
だが、ジークのおっぱいなどおっぱい侍のおっぱいの足元にも及ばない。
「おっぱいがゲシュタルト崩壊してる件について」
「さりげなく俺の心が読まれていた件について」
取りあえず、このままだとプラ
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