3部分:第三章
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る」
「だからいいのだ。フランス軍を戦場で破るのは困難だ」
実際にイギリス軍もフランス軍に対しては戦場ではまともに勝ててはいなかった。ナポレオンの水際立った戦術指揮だけでなくだ。フランス軍自体も精強だったからだ。
「だが。こうすればだ」
「勝てますか」
「戦局は我々に傾いてきている」
これもその通りだった。フランス軍はスペインの至るところで憎まれ攻撃されている。その消耗を激しくさせていたのである。
それを見てだ。アーカスは言うのだった。
「このまま進めていけばいいのだ」
「フランス軍もゲリラ達もこうしたことを繰り返してもですか」
「そこに本来のスペイン軍も入るな」
彼等もだというのだ。一応ナポレオンの下になっている。
「彼等も次第に我々の方に来ているな」
「だからこそ効果があるというのですね」
「我々は勝てるのだ」
言い切った。まさにといった口調で。
「これでナポレオンにだ」
「あの男に」
「ナポレオンに敗れたいか」
オーグルの戸惑う目を見て問う。
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