2部分:第二章
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泥と糞尿を垂れ流している。実に無惨な骸だった。
「何だろうな、あれは」
「フランスの奴等か?」
「いや、肌が黒いからスペイン人じゃないのか?」
「じゃあゲリラか?」
こんな声が兵達から聞こえてきた。そしてだ。
「酷いものだな」
「ああ、ここまでするか」
「フランスの奴等もいかれてるんじゃないのか?」
「どうなってるんだ、ここは」
「何と・・・・・・」
そしてだった。馬上でその骸を見たオーグルもだ。顔を顰めさせずにはいられなかった。
「これがこの国の戦いなのか」
「そうだ」
その彼にだ。厳しい顔の中年の男が声をかけてきた。
「それがこのスペインだ」
「アーカス中佐」
「オーグル少尉」
そのアーカスが彼に声をかけてきたのだ。無論彼も馬上にいる。
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