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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第482話】
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式・禍乃白矛――いっけぇぇぇッ!!」


 天照の周囲に浮かんでいた第三世代兵装が一斉に襲撃者の機体に突き刺さる、装甲の隙間を的確に狙った一撃一撃が、確実に襲撃者にダメージを負わせていた。

 一方の楯無も、瞬時加速を使い、襲撃者をアリーナのシールドへと叩きつけようとした。


「これもおまけよ! くらいなさい!!」


 そのまま楯無はランスに備わった四門のガトリングで射撃を開始、薬莢が排出され、襲撃者はシールドビットを使って防ごうとするのだが、その前に襲撃者はアリーナのシールドに叩きつけられた。


「楯無さん! 離脱してください! まだ敵は生きてますッ!」
「ふふっ……未来ちゃん、まだ生きてるなら……このまま機能停止させなきゃ、ね!!」


 螺旋状に回転する一撃に四門のガトリングによる射撃で、機体周囲から火花が絶え間なく散っていた。

 その間にも、シールドビットの直接打撃が楯無を襲う、未来もそのシールドビットに対応する様に迎撃するのだが、射撃が楯無に当たる可能性の方が高かった。

 未来は思った、楯無は焦っているのだと――学園に起きた危機に、対応する代表候補生達の安否、学園最強故に、早く襲撃者を片付けて、皆の元に駆け付けたいのだと。


「『ミステリアス・レイディ』の最大火力、受けてみなさい……!」


 その言葉に、未来は一度だけ見せてくれた《ミストルティンの槍》という技を思い出す。

 爆発規模は最小に設定されていたとはいえ、アリーナ地表を大きく抉りとるその技の威力は絶大だ――だが、それと同時に未来は弱点も見抜いてしまった。

 一つは防御力の低下、ミステリアス・レイディの防御力の要でもあるアクア・ナノマシンを攻撃の全てに回すため、装甲の強度が著しく低下してしまう。

 二つ目は発動の長さ、俗に大技と呼ばれる分類に匹敵するミストルティンの槍は、相手の動きを止めてからではないと意図を見抜かれ、簡単に避けられる、或いは反撃にあうかのどちらかだ。

 未来は直ぐ様叫ぶ、大技で仕留めきれなければ不利になるのは此方の方であり、敵の増援が無いなんて事もないからだ。


「楯無さんッ! 冷静になってくださいッ!! 今、その技を繰り出すよりも確実に行きましょう! 焦る気持ちはわかります、ですが……皆なら大丈夫です! だって……各国の代表を担う候補生ですよッ!」

「未来ちゃん……」


 未来の言葉を聞き、ミストルティンの槍の発動を中止、ランスに集まりつつあったアクア・ナノマシンの入った水は一部攻撃用に残し、それ以外は装甲表面へと戻っていった。

 楯無自身、学園最強の生徒会長という想いが強すぎた結果、冷静な行動が下せなかったのだと気付く。

 あのまま発動していれ
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