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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第482話】
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れて……!」

「わかってる! だから先に一夏と簪の二人が出るんだ! 一夏には零落白夜がある、アリーナのシールドはそれで問題ない筈だ!」


 そう、一夏の零落白夜でアリーナシールドを切り裂き、其処から外へと出れば閉鎖空間で戦うよりは有利に戦える。

 そして、目の前の襲撃者を抑えられるのは俺だけという現状もあった。

 襲撃者が振るったブレードの一撃を腕をクロスさせてガード、重い衝撃に全身がミシミシと軋んだ。


「チィッ……!?」


 何処かおかしい……まるで人体に直接ダメージを受けてる感覚がある。

 縦に横にと振るうブレードの一撃一撃が、ピットの壁や床を破砕していく、その小さな破片が頬に当たると、その衝撃に俺は表情を歪めた。

 絶対防御が機能してない――痛みで頬がじんじんと痛み始める、アドレナリンが分泌され、痛みを抑えようとしているのがわかる。


「……っ!」


 もし仮に絶対防御が発動してない状況なら、事態は全員不味いことになる。

 俺や未来、美冬や美春はほぼフルスキン及びハーフスキンタイプなのだが、他の皆は肌を露出したメジャーなスキンタイプだ、生身へのダメージが直接やってくる。

 奥歯を噛みしめ、気合いを入れ直す俺――一方、一夏は零落白夜でアリーナシールドを切り裂き脱出、続いて簪も外へと離脱した。

 それに続き、俺は後方へと瞬時加速、一気に間合いを突き放す――筈だった。


『――――――』

「何ッ!?」


 俺の瞬時加速に合わせた瞬時加速――狭いピット内での高速バトルは危険でしかない、強引に離脱をしようとした矢先、背中に強い衝撃を受けた。


「ぐあ……ッ!?」


 背中に諸に巨大なブレードの一撃、装甲の堅牢さに助けられたもののその衝撃は凄まじく、機体をピットの外、アリーナへと弾き飛ばされ、内臓器官に強い衝撃を受けた。


「ヒルト! 大丈夫かッ!?」

「ヒルト、くん……!?」


 離脱とは違い、敵に吹き飛ばされて出てきた俺。

 その直後、爆発音が鳴り響いた。

 時間は少し遡り、既に襲撃者と交戦していたのは更識楯無と飯山未来だ。


「そこッ!!」


 左腕に備わった勾玉型のチャクラムを放つ――そこからエネルギー刃が形成され、襲撃者を強襲するのだがその一撃はブレードを盾にして弾かれてしまった。


「もらったわ!!」


 盾にして防ぎ、隙が出来た襲撃者に対して楯無はランスに水を纏わせ、それが螺旋状に回転し始める。

 蒼流旋による一点突破による突撃、その一撃が襲撃者の背後から左腕に突き刺さった。


「このまま……腕を! 未来ちゃん!」

「任せてくださいッ! 九
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