Another12 記憶
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デビモンに分離された島で少しの間休憩した大輔とアインスは、島を調べていた。
しばらくデビモンは動けないだろう。
というかあれだけ痛めつけられてすぐに動けたら大したものだ。
デビモンのことはしばらく放置していても構わないだろう。
大輔は不思議とこの島に懐かしさを覚えていた。
この雪景色をどこかで見たような…。
ブイモン[この…景色…]
ブイモンも大輔と同じ気持ちなのか、懐かしそうに周りを見ていた。
大輔「あ…」
大輔が目に入ったのは洞窟であった。
そこには不思議な暖かい光が溢れ、不思議な光が寒さに凍えていた身体を暖めてくれるような気がした。
洞窟にはネリネ…ダイヤモンドリリーが咲いていた。
大輔「そうか…ここはなっちゃんと会った場所か…」
何もかもがかつての時と同じだ。
もしかしたら…と、淡い期待を込めて洞窟の中に入るが、中には誰もいない。
大輔「やっぱりいないか…」
深い溜め息を吐きながら言う大輔。
いないと思っていたためにダメージはあまり無かった。
アインス「大輔、どうしたんだ?」
大輔「ここはな、俺がなっちゃんと出会った場所なんだ」
アインス「なっちゃん…天使型デジモンに殺された女の子……」
かつて大輔からなっちゃんの話を聞き、正義という大義名分のもと、罪のない彼女を殺した天使型デジモンに当事者ではない自分でも怒りを感じたが、同時に少しなっちゃんに対して悔しい気持ちもあった。
彼女はこれからも大輔の中で永遠に生き続けるのだろう。
それこそ大輔が死ぬまで。
悲しくも美しい思い出として大輔の中に留まり続ける。
アインス「(大輔の妻となって何年も共にいたが、私はなっちゃんのように大輔の心に永遠に残れるような存在になれただろうか…)」
大輔はきっとこれからも優しい気持ちと痛みを抱いて生きていくのだろう。
しかし、もし大輔が痛みに耐えきれずに苦しんでいた時、自分が傍にいて支えてやりたい。
大輔「アインス?」
アインス「いや…何でもない。気にしないでくれ…ここを離れよう」
大輔「ああ、なっちゃんとの思い出はそのままにしておきたいからな…」
大輔とアインスが洞窟を離れた直後であった。
レオモン[子供達…倒す…]
デビモンの支配を受けたままのレオモンが現れたのは。
大輔「あれ?ああ、そうか。デジヴァイスの光を浴びせてないからデビモンに支配されたままなのか。まあいい、とっととデビモンの支配から解放してやるか」
ブイモン[だな、なっちゃんとの思い出の場所を滅茶苦茶にされたかないしな]
大輔「デジメンタルアップ」
ブイモン[ブイモンアーマー進化!ライドラモン!!サンダーボルト!!]
ライドラモンにアーマ
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