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呼びにける
蝉の声ぞ
侘しけり
夕も暮れにし
君ぞ想いて
誰を呼んでいるのか…そう思うと、こんなにも騒がしい蝉の声が…なんだか侘しいものに聴こえてくる…。
夕暮れになっても止まないそんな蝉の声を聴きながら、彼のことを想い…一人部屋の中、紅く染まる空を見ている…。
愛し君に
告げてしまわば
終わりゆく
招かれざる者と
なりにけるかな
どんなに愛しく想っても、この心を彼に伝えてしまえば…そこで全て終わってしまうに違いない…。
彼にとって、私は招かれざる者なのだ…。彼の人生に…私なぞ必要ない…。
私は…どうしたらよいのだろう…?
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