暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1035話
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る以上、当然シャドウミラーとオーブ政府との密接な繋がりは知っているだろうし、それを承知の上でシャドウミラーの代表である俺に対して……そして、俺の連れでもある美砂達へと妙なちょっかいを出す奴はいない。
 ……そう、思っていたんだが。
 少し用事があると言って席から離れていた円が戻ってきたのだが、その表情には怒りの色がある。

「どうしたんですの? 何か面白くない事でもありましたか?」

 同じテーブルに着いているあやかが尋ねると、円は微かに眉を顰めながら口を開く。

「ちょっとしつこいナンパがあっただけよ。断っているのに懲りずに……」

 そう告げ、冷たいオレンジジュースの入ったコップを口へと運ぶ。
 ちなみに、この席は俺と恋人達9人の合計10人が座っているのを見れば分かるように、かなり大きめのテーブルとなっている。
 色々と目立っているが、そもそも他に類を見ない程の綺麗どころが集まっていたり、シャドウミラーの代表である俺がいるって時点で目立たないというのは不可能なので、その辺に関しては既に諦めている。
 にしても、シャドウミラーのメンバーでもある円にしつこくナンパするとか……かなり勇気のある相手だな。
 言うまでもなく、円は魔法界で拳闘士としてそれなり以上の実力を誇っている。つまり、一般人程度であればあっさりと殺す事すら出来るだけの力を持っているのだ。
 それこそ今の円や美砂を相手にした場合、スーパーコーディネーターのキラであっても赤子の手を捻るかのようにあっさりと負けるだろう。
 そんな相手を不機嫌にさせるというのは、勇気というか蛮勇の持ち主と言ってもいい。

「ほら、あまり気にしないの。こういう場所ってのは出会いの場を兼ねていたりもするんだから」

 穏やかに微笑むマリューは、円を宥めるようにそう告げる。
 実際、マリューの言葉も間違っている訳ではない。オーブが結婚式をSEED世界で行うのを許可したのは、その辺に期待しているというのもあるのだろう。
 これを機会に、シャドウミラーとオーブの恋人同士が出来てより関係が深くなるのを期待して。
 実際そういう意味では、この結婚式は狙い目ではあるんだよな。ただ、それを狙うのならせめて相手のいない奴を狙えと言いたい。
 特に男性陣はフリーの奴が多いんだから……いや、年齢的な問題があるか。ムラタは既に老年に入り掛かっているし、スティングとアウルは出会いを求めている女達にしてみればまだちょっと若い18歳――しかも時の指輪の受信機を嵌めている――だ。そう考えると、ギルフォードとイザークくらいか?
 技術班を入れてもいいのなら、かなりの人数がいるんだが……そもそも、技術班は色々な意味で尖った人材であり、それについていける女がどれ程いるのやら。

「ほら、むくれるなって。
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