第2話 変わり果てた日本
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それから俺は彼女の先導を受けて、屋外で食事をしても邪魔されないような場所へと案内されていた。
「あ、そうだ」
「どうした?」
「お名前をお伺いしても良いでしょうか?」
不意に彼女が立ち止まると俺の方を振り向いて微笑みを浮かべながら、そう言ってきた。
そういえば自己紹介すらしていなかったな、そう思って苦笑いに似た表情を浮かべると彼女の方を向いて口を開く。
「そうだな、俺の名前は紫藤 東夜、見ての通りしがない一般人さ」
「私は天羽 琴璃って言います、よろしくお願いしますね」
これが、これから長い航海といえる旅の間ずっと俺の傍に居続けてくれる、そんな無二の相棒である少女との初めての出会いだった。
この時の俺にはまだ理解はしていなかった、霧の艦隊と、彼らの後ろにあるものの事を。
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