第2話 変わり果てた日本
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ったスパロボOG世界における生身でもかなりの実力を備えた人達と濃密な戦闘訓練を行えたのは本当に大きい。
最近ようやく戦闘中にアクセルの背後をとって倒せる事ができるようになった位で、彼らにはまだまだ遠く及ばない程度の実力ではあるけどな。
「ここが、この世界の日本……」
一度だけ外に出た事があって更には一悶着以上の事があったんだが、今は割愛させて貰う。
俺は一番強力であり機体を異空間に隠せるアストラナガンでアオガネを出発して、海中を霧の艦艇に見つからないように進みながら日本に到着した。
到着後はアストラナガンを異空間に移して更には艦内で得た様々な情報を元に、現地に行っても違和感のない服装に着替えて遂に日本の中でも最大といえる都市、横須賀に上陸した。
「ハロのジャミングが上手くいっている事を願うか」
今の日本は俺が生きていた時代から40年以上もの未来、幾ら霧に敗れて海洋を封鎖されて国が困窮しているとは言っても、基盤となる技術や国内に予め設置されていた物まで衰退することはあり得ない。
だからハロの中で一番電子関係に強い個体を選んで連れて来て、色々とハッキングによる情報の誤魔化しを行うことにしたのだ。
「この世界で生きるにしても、元の世界に戻るにしても、宇宙に脱出するにしても、どの選択を選んでもこの世界を知らない事には始まらないしな」
どうして上陸を決意したのか、それは俺自身がどういう選択をしようとも今の世界を知らない、知ろうとしない事自体が害悪である事だからでもある。
確かに艦内の観測機器で色んな情報を仕入れる事は出来る、だけど、自分の目と肌で感じた世界を知らないという事、それは自分自身で世界を狭める事にも繋がるし取れる選択が限りなくなくなっていくことを意味する。
「治安状況とかも含めて俺が住んでいた日本とは全く違うだろうな」
早速歩きだして人のいる場所を求める。
ちなみに俺の今の恰好は白のTシャツにGパンという恰好だ、背中にはハロを含めた軽い荷物が入っているリュックを背負っていて、リュックの中のハロはリアルタイムで各種電子機器のジャックを行っているらしいのだが、本当なんだろうか? と、半信半疑である。
「…… 覚悟はしてたけど、やっぱ違うもんだ……」
俺の目の前にある光景は、バラック小屋とも言えるような長屋とも言える構造の家が広がり、屋根には太陽光発電のためかパネルが設置された第二次大戦の後の日本の住宅といえる光景と、ここが未来という事を示す物が同居するというアンバランスな住宅街が広がっていた。
更には目に見える人々は俺が過ごしていた時代の日本とは違い、着古したような洋服に身を包み粗末な舗装の道路を歩いている。
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