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あり得ない眼が警部たちを刺す。
白「さあ、捕まえろ、最愛の人を亡くしたいのなら捕まえろ。
貴様らに降りかかる禍は我の意思で降りかかるのではない。
逆恨みをしたらもっと不幸になる、覚えておけ。」
虚ろな瞳で催促する白夜に異様さを覚えた警部たちは、扉を開けて他の警部たちを呼んだ。
結局、白夜は牢に入れられてしまった。
しかし、虚ろだった瞳は、今は無邪気なものへと変わっていた。
出される飯には一切手をつけなかった白夜だが、痩せることも太ることも、肉体が汚れることも睡眠をとることもなく毎日を過ごした。
ただずっと、空と月を見て過ごした。
さすがに異様に感じたのか白夜は牢から出されて別の部屋に閉じ込められた。
監禁と言われてもおかしくはないだろう。
一日中カメラで監視され、飯もろくに与えられない。
もはや実験体のような扱いである。
それでも白夜は死なない。
飯にも手をつけず、肉体が汚れることも睡眠をとることもない。
ただある日を境に、白夜が月を見てはあと何日、とカウントダウンを始めた。
白「あと3分、あと3分????。」
月を見て呟く、そのとき部屋に誰かが入ってきた。
白「誰かと思えば大統領さん、俺に何か用?」
「牢屋ではなくこんなところに閉じ込められているとはね、驚きだ。
君に尋ねたいことがあってね、君の呟いているカウントダウンは一体何だ?」
白「あ〜、魔王と時空が来る、あと3分でこの地球が滅亡する。」
「魔王?時空?どこのファンタジーかは知らないが、きっと睡眠不足なだけだ。」
白「空が紅に染まってる、災厄がくる。
お前ら人間みんな滅びる、結局あいつらの野望は分からなかった。
Kも救えなかった。」
紅色に染まった空が割れる、そしてついに、姿を現した。
白「アザトース、ヨグ=ソートス、災厄がついにきた。」
月が紅く染まった。
白「くだらない、実にくだらない。
どうしてこんな世界を愛するのか、俺には理解できない。」
白夜は立ち上がり壁に手を当てる、それだけで壁は崩れて粉々になった。
しかし白夜がいるところは周りには地面すらもない空中である。
ボディーガードのような男たちが止めに入るが、紙一重で間に合わなかった。
そう思った矢先、白夜は空中で停止していたのだ。
外なる神????、常人ならたちまちSAN値を失い運が良くても一時的狂気に陥るであろう。
それでも白夜は何も変わらない、そこに存在(ある)ものを純粋な眼で見ているだけだ。
白夜が手をあげる、すると空中に巨大な燃え盛る物体が現れる。
普通の炎ではない、赤黒く染まった禍炎で
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