暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第481話】
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
談ですわよね? あの防御力で、あの機動力!? それに……!」


 セシリア、鈴音の二人に対して襲撃者は左腕を突き出し、掌を開くと其処には砲口があった。

 砲口には徐々に光が集束し始め、まもなくチャージが完了する所だった。


「火力もありそうねぇ……」


 鈴音のそんな言葉が漏れる、そして――放たれた一撃は、セシリアと鈴音の居るビット全体を揺るがした。

 一方、別の場所ではラウラとシャルの二人が襲撃者と交戦していた。


「なんだこいつは!」


 ピット天井をぶち抜いて現れた襲撃者に対して叫ぶラウラ、襲撃者は加速、叫んだラウラに狙いをつけ襲いかかる。

 巨大な左腕がラウラの小さな頭を掴むや、徐々に力を込めていき、ダメージを与えていく。

 嫌な音をたてて悲鳴をあげる頭部ハイパーセンサー、そして耳に響く警告音とハイパーセンサーに表示される警告表示、全く状況が掴めない訳じゃない、襲撃されていると直感したラウラは左腕のプラズマ手刀を展開、刃が形成されるや直ぐ様斬り上げる。

 だが、その一撃は阻まれ、襲撃者の右腕のブレードによって阻止された。


「なにっ!?」


 焦りを見せないラウラが珍しく焦りを見せる――まずい――と、人の防衛本能が働き、何とか振りほどこうともがき始めたその時。


「ラウラ!」


 その声にラウラは目を見開く――シャルロットの声を聞いたラウラは、自然と心落ち着く思いだった。

 一方のシャルロットは、ラウラを救出するべく左腕部シールドから六九口径パイルバンカーを飛び出させている。


「このぉっ!!」


 シャルの叫びと共に放たれたパイルバンカーの一撃に、襲撃者の左腕がラウラから離れた。

 だが、その左腕は此方をを捉えていた、ラウラはそれを見て直ぐ様。


「シャルロット!」

「伏せて、ラウラ!!」


 間一髪の所でラウラと襲撃者の間に体を滑り込ませたシャルロットは直ぐ様ラピッド・スイッチによって物理シールドを三枚重ねて呼び出した――その刹那、熱線が放たれる。


「くぅっ……!」


 特注品のリヴァイヴの物理シールドの三枚重ね、それでもなお防ぎきれなかった熱線によってシャルロットの右腕が焼かれた。

 苦痛の表情を浮かべるシャルロット――。


「しゃ、シャルロット!」


 思わず名前を叫ぶラウラ、誰から見ても分かるぐらいの酷い火傷だったが、シャルロットは気丈に振る舞い、いつもの優しい笑みをラウラに見せてみた。


「だ、大丈夫……ちょっと、シールドエネルギーを削られただけ」


 誰が見てもちょっとではなかった――ラウラの中で、何かの線みたいなものが切れる音が聞
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ