星空の鍵
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ルーシィさんはそれに気づかずに外に出ようとする。
「ど・・・ドッキュゥゥゥン!!」
ダンは意味不明な言葉を発すると右手に持っていた槍を投げ、それがルーシィさんの目の前に刺さり、ルーシィさんは思わず立ち止まる。
「美しい・・・」
「え?」
ダンはいつのまにかルーシィさんの真後ろに来ていると、そう呟いた。
「ドッキュゥゥゥン!!美しい!!美人すぎる魔導士が俺の心の臓を撃ち抜いたぜよ!!」
ダンは地面をダンダンと叩きながらそう言う。俺たちはそれを見て意味がわからずに固まっている。
「たまらんき、たまらんき!!ひしゃげてしまうじゃき!!ところでお名前は?」
「ルーシィ・・・」
ダンに手をとられ、ルーシィさんは唖然としながら答える。すると、ダンのテンションはさらに上がる。
「ルーシィ!!たまらんぜよ!!ルー、シィ!!全て、俺のツボじゃき」
なぜかダンの目には涙が浮いていたけど・・・何なのこの人?
「ルーたんて呼んでいい?ルーちゃん?ルッピ?ルンルン?」
「なんでもいい・・・」
「始まった・・・」
その様子を見ていたサミュエルは呆れたようにそう言う。まさかこれ・・・いつもなのか!?どんだけ変な人なんだよ・・・
「何でもいい!!その声!!その目!!その口!!その髪!!その胸!その腰!そのアンヨ!!その全てが俺の好み!!ジュワジュワさせるぜよ!!まさに!!
L・O・V・E!!LOVEぜよ!!」
なんとダンは体全身を使ってLOVEと作ってみせた。
「何なの・・・?」
「LOVEぜよ!!」
ダンはさらにルーシィさんに近寄るが、後ろから気配を感じて振り返る。
「ルーシィ!!」
その気配はエルザさんのものだった。エルザさんはダンに向かって槍を投げ、ダンはそれを避ける。
「誰だぁ!?横槍入れんじゃねぇぜよ!!」
ダンは怒ってエルザさんを睨む。
「いけ、ルーシィ、ミッシェル。その本を取られるわけにはいかん」
「う・・・うん」
「皆は援護を!!ここは私に任せろ!!」
エルザさんに指示されてようやく俺たちは正気を取り戻す。
「は・・・はい!!」
「あ・・・あまりのことに・・・」
「思考が停止してたぜ」
俺は返事をし、ウェンディとグレイさんも正気に返る。
「へぇ・・・すごい自信だね」
「なめたらいかんぜよ」
サミュエルとダンはエルザさんがここを引き受けると言ったことを挑発されたと捉え、睨んでいる。
「俺にも殴らせろよ!!」
「お前はルーシィを守ってやれ」
「ぐ・・・」
ナツさんはエルザさんにルーシィさんを任されたことで表情を歪ませる。
「走れルーシィ!!」
「行こう!!」
「はい!!
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