星空の鍵
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・・」
「あいつ、こういうの集中するタイプだからなぁ・・・」
ウェンディ、俺、グレイさんは怒ったエルザさんを見てそう言う。
「まったくもう・・・こんなにバラバラにして・・・」
シャルルがあきれながらナツさんのくしゃみで飛ばされた文字に目を向けると、あることに気づく。
「これって・・・」
「ん?」
俺もその文字を見てみると、それは少しいびつではあるが『MYTH』となっていた。
「ギィアーーーーーーーオオオ!!」
クル爺さんは何か閃いたのか、大きな声で叫ぶ。さっきの声はこの人のか。
「その4文字『MYTH』ですな」
「MYTH?」
「ホマ、『神話』という意味です」
クル爺さんが説明してくれる。神話か・・・なんかそれっぽくなってきましたね!!
「残りの文字で何ができる?」
「えっと・・・」
俺たちは残された文字を並べ替えてみる。
「『DUO』・・・『GREAT』・・・『MYTH』・・・」
「これよぉ!!」
エルザさんが並べられた文字を呟くと、ルーシィさんが大きな声を出す。
「あるよ!!『大いなる2つの神話』って本が!!」
つまり、これでこのアナグラムは正解ってことか!!
「作者はウィル・ネビル。1つは『時計仕掛けの人生』って題名で、例の一節が記されていた本ね!!」
「姉さんの部屋にあった・・・あの?」
「えぇ!!すっごい偶然!!」
例の一節って言うと、『時は刻まれ、やがて混沌が訪れる』・・・か。
「そしてもう1つの神話が・・・」
ルーシィさんは手元にある一冊の本を取り出す。
「じゃ〜ん!!その名も『星空の鍵』!!」
ルーシィさんが俺たちに見せてくれた本は、この部屋にある他の本とは違い、表紙に子供向けのような絵が書いてあった。
「絵本じゃねぇか!それ」
「単なる絵本じゃないの!!すっごい神秘的で・・・」
「絵本に神秘的とかってあるんですか?」
「そりゃあともかく、『鍵』って言葉が怪しくねぇか?」
「うむ。その本の中に、何かヒントがあるかもしれんな」
俺たちはその絵本を見て話を進めていく。
「?」
その時、シャルルは絵本を見て何か違和感に気づいたが、俺たちはそれに気づかずに話を進める。
「アナグラムの次にアナグラム・・・なんてわけないか。でも、見方を変えれば・・・」
ルーシィさんの言うことに耳を傾けていると、
「っ!!」
シャルルが何かに驚いた顔をする。
「シャルル?」
「どうしたの?」
「大丈夫〜?」
ウェンディ、俺、セシリーが声をかけると、シャルルは首を振り「大丈夫・・・」と一言だけ答える。どうした
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