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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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いて俺には何ともないというのがあり得ない光景だった。

「将輝が負けた!?」

「嘘、だろう。一条が負けただなんて・・・・」

決して起こらないはずの出来事だったが、チームとして負ける事はあっても一条が倒される確率はゼロのはずだった。だが俺の力を見誤ったかのように、俺は残りの敵を排除するべくデバイスを抜いた。

「吉祥寺、避けろっ!」

ディフェンスが後ろを向いたら、俺が攻撃をしようとしていたので反射的に避雷針の魔法を使った。レールガンを使ったが、避けられてしまったので幹比古の雷撃を放つがそれを短い草に、放たれた電撃を吸い寄せた事で攻撃を躱すがレオのライフルビットにより空気弾をお見舞いしてやった。

『やっぱり一真は凄いや、倒されたと思ったら忍術を使うだ何て』

『まあな。だがこれで第一条件クリアしたから、あとは敵を倒す事だけを考えるだけでいい。レオは何で倒すんだ?』

『そうだな〜、ライフルビットでの攻撃もいいから躱している間に、刃を叩き込むか』

俺ら三人の念話をしている間に、吉祥寺とディフェンスの選手を挟んだ状態となった。三人ともコンディションは良好と見えているが、三対二となっているので相手が余程強い魔法を放っていても負けは確定となる。幹比古のターンとなったので、幻術により分身させといてから両手操作の大型携帯端末形態デバイスのコンソールに長いコマンドを打ち込んだ。そしてデバイスから離した右手を、足元の地面に叩き付けた。

通常の汎用型デバイスは、二ケタの数字と決定キーの三つのキー操作で起動式を展開する。上位機種、特にスマホ形態の高性能機種にはショートカットを備えたものがあるので、使用頻度の高い魔法を選んで一操作で魔法発動できるようにしてある。

幹比古が操作したキーの数はたったの五回で、本来の幹比古であれば十五回であるがエレメンタルメモリのお陰か、それともゼロを搭載されているのか。五つの魔法を同時操作したので、古式であっても速度は現代よりも短い。五つの魔法を逐次展開と同じ発想の技法で、一つの魔法を発動中に次の魔法を展開させた。

「はっ!」

「叩き付けた手で発動させた!彼は古式だから、速度は現代よりも勝っているはず」

「それは俺が術式を補助する技術を使っているからな、幹比古が使っているのは古式魔法だが発動速度を勝る事など容易い」

地面の表層を振動させた事で、バランスを崩した吉祥寺に向けて地割れが起こった。吉祥寺は加重軽減と移動の複合魔法で空中へ逃れようとしていたが、吉祥寺の足は地面を離れずにいた。さっきまで避雷針の役割をしていた草が、足首に絡みついていたからだ。植物を動物のような操る魔法を吉祥寺は知らないので、未知なる魔法に心が揺さぶられる。

現代魔法しか知らなければ、どうなってい
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