九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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黒い盾から出て来たレオは、左右にある金属で出来たホルスターから薄い金属板が次々と出て来た。所有者を守護するような盾と攻撃特化のための銃口があるもので、今まで智謀として見てきた吉祥寺でも見た事のない武装で驚いていた。それを見たエリカと美月は何を思ったのか、まるでIS展開をした沙紀のような感じだと思った。
「マントをああいう風に使う事もだけど、まさかあのホルスターを隠すためなのかな〜」
「あのホルスターから出て来たのは、まるで沙紀さんが使うIS武装にそっくりです」
厄介な武装が出て来た事で、『不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)』の照準をレオの後方にいた幹比古へ合わせようとする吉祥寺。まず邪魔な援護射撃を潰そうという判断であったが、灰色のローブに目の焦点を合わせてから放った事で倒したと思った吉祥寺。
だが倒れる事なく立っていた事に、驚愕を覚えた吉祥寺と一高本部にいた真由美達だった。吉祥寺の頭上から襲い掛かるエレメンツビットの刃に気付いて、回避不能なタイミングに目を閉じたが刃が来る事はなく目を開けるとレオに向けて攻撃をした一条。
「将輝!」
助かったという謝辞を省略したかのように見えたが、吉祥寺は救い手の名を呼んだ事でレオは戦闘不能だと誰もが思った。敵の策に落ちた吉祥寺を、俺に攻撃を続けていた事で援護射撃で助け出した。吉祥寺が前を向いたらやられたはずのレオが、まるで遮蔽物が出来た壁の中に居た事でノーダメージだと知った。
「何で!?将輝の攻撃は確かに当たったはず、なのになぜ立っていられる!?」
「そりゃそうさ、俺はこのシールドビットによって守られているからな」
壁から出て来たレオに対し、『不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)』を放っていたが全てシールドビットによって守護されていた。それを見た三高ディフェンスも加勢をしに来たが、それが裏目に出る事とは誰も思わなかった。レオは黒い盾となったのをマントへ戻してから着るが、ホルスターは隠れていた事で狙いが分かった吉祥寺と残りのディフェンス。
「まさかあれはハッタリじゃなくて、あのホルスターを隠すためだったんじゃねえのか?」
「僕もそう思いたいけど、今はあの二人を倒す方が先決だ。それに彼も動いてなさそうだから、第一条件クリアしないでもらいたいね」
吉祥寺への視線で注意が逸れた一瞬を狙って、俺は一条に向けて距離を縮めようとしていた。すぐにでも間合いが詰められそうになったという焦りで、脅威が襲った事は実戦経験した兵士が持つ脅威に対する直感。規定違反を越えた威力となってしまった圧縮空気弾が十六連発で俺に向けられていた。
「しまった。レギュレーション違反以上の威力を出してしまったから、このままだと奴を殺してしまう」
対抗魔法の術式解体だと思わせ
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