九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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想的なようで興奮を誘う映像だよね、想子を視覚的に認識できる僕ら魔法師や観客の中に素質がある者なら、空中に乱舞している想子の嵐に圧倒されるよね!」
「あ、三高の吉祥寺選手が動いた事で一真君が徒歩から疾走に変わったけど、相変わらず規格外な速度だねえ〜」
俺は今、一条の攻撃を撃ち落とすのに集中していたがゼロにより三高陣地から吉祥寺が動いたと来たので、徒歩からカメラでも追い付かない程な速度を持って的確に圧縮空気弾を放ってくる。でも俺の速度が速いのか、攻撃が当たる前に地面に当たっているので俺にはノーダメージだ。空気圧縮弾の回避というのは、普通の魔法師でも出来るのは難しい。なので一条本人も少し焦りが見えた事で、攻撃と防御の二面作戦であちらは少し衝撃を受ける。
「(何という速度と精密射撃何だ!俺が精密射撃をしようとしても、あちら側はまるで最初から来る事が分かっているかのような防御だ)」
距離が近くなる程、あちら側に有利となるがそれは間違いである。距離が近くなる程、攻撃が精密になるがその分俺も攻撃しやすい距離となっていく。残り五十メートルとなっても、一条の攻撃を捌いていたが撃ち落とし損ねたとしても当たってもノーダメージなので問題ない。
「最初の攻撃はレールガンの威力抑え気味バージョンで、今のは風によるものだな」
「そうですね先生。魔法の発動兆候と透明の空気弾の両方を五感で把握し切れているのは、一条なら無理でも一真さんなら朝飯前でしょう。一真さんが持っている心眼で何とかなっているようですから」
「そのようだな、あそこにいる御仁も分かっているとは思うんだが『私がどうかしたかね?』あ、何でもありません」
突然烈からの念話が来たので、響子はクスクスと笑いながら念話に応じたのだった。フィールドを迂回して一高モノリスの横手を目指していた吉祥寺は、途中にてあと少しで到着するはずがレオに行く手を遮られた。ディフェンダーがここまで前進して来る事が、既に戸惑いを覚えていたが吉祥寺はレオに向かって不可視の弾丸を放とうとした。
「オリャ!」
「なっ?」
視線の先に広がったのは、レオが脱ぎ捨てたマントが広がった事でそのまま硬化させたので盾という役割を持った。
「あのマントにそういう使い道があっただなんて、これじゃ『不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)』が使えない!」
「貰った。ウオリャァァァァァアアアア!」
レオがエレメンツビットを抜いてから、刀身が浮かんだ事で風と打撃力強化となった事で空飛ぶ刃を移動魔法で躱す。そこへ突然突風が発生したので、吉祥寺は加重系魔法で自分の身体に掛かる慣性を減らし、風に逆らわず飛ばされる事で風撃のダメージを緩和した。
「とても厄介だ・・・・何だあれは!」
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