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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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事を知らずに、歩みを止めないでいたが情報強化だけで防ぎきれない事は一条本人でも分かっていた。防御は意識しなくとも、魔法師が無意識に展開している情報強化の防壁では防ぐ事は出来ないのか、衝撃が身体に襲ってくる。

「一条の『プリンス』もやるけど、一真君もやるわね」

「歩みを止めないで、三高選手三名を戦闘不能にしましたが、あの距離からの狙撃は普通の魔法師でも無理かと」

画面を見ていた真由美と鈴音は、普通に見ていたが周辺にいるスタッフはとても驚いていた。

「何という胆力」

「彼の本来の実力が出たようね、織斑君カッコ良すぎでしょ」

三年生の男子生徒が唸り気味に呟いて、女子選手の一人はチームメイトと一緒に見ていたがとても興奮していた。たまにカウンセリングしてくれたり、医療室と化するので女子生徒にはもう補欠だとは思っていない存在と化していた。

魔法の威力もそうだが、攻撃を受けているのにプレッシャーの中で正確射撃をする精神力に、上級生達は度々驚きの声を発していた。真由美、十文字、鈴音、あずさ、服部の顔色もまだ余裕を持っていたが、まだまだ挨拶代わりな射撃なので一歩近付く事で攻撃と防御の両方を持つ一真だけが出来る事で余裕していた。

吉祥寺は三高陣地内で、一高選手やスタッフとは別の意味で驚いていた。俺が今使っているのは、無効化を隠すために術式解体とエレメンツを最小威力で攻撃していた。一瞬頭に過る事は敗北だったが、既に三名は戦闘不能となっていたので雑念を追い払おうとしていた。デバイス調整技術がどれほど優れていたとしても、調整過程は試合には影響しないが試合を左右するのは調整が終わった後の結果だけだ。

「既にモノリス付近にいたメンバーは戦闘不能になっちゃったけど、打ち合わせ通り僕も動くよ」

「おう、後は任せろ」

自分がいつの間にか、相手より格下だと言う事実を気付かずに一条の背中を迂回してから一高陣地に駆け出した。吉祥寺が自陣から飛び出す事で、試合は第二段階に突入した事だったが、観客達の意識は俺と一条の攻防に釘づけとなっていた。人々は、強力な魔法を絶え間なく的確に放ち続ける一条の技量にため息を漏らすが、それ以上の感嘆を一条の魔法を撃ち落とす無効化=術式解体へ向けていた。

「一真君の術式解体にも驚く所だけど、深雪は違うんだね」

「そうね。お兄様のお力はこれくらいで驚く訳にはいかないわ、ただでさえ術式解体の事を知らない観客が多いから。規格外の想子(サイオン)保有量を要求しますから、専門の研究者であっても目にする機会は少ない魔法」

「知識は無くとも、想子(サイオン)の可視化処理が施された大型ディスプレイでは、激しく輝く想子(サイオン)の砲弾が空中に顕現した空気圧縮の魔法式を撃ち抜き消し飛ばす所を見ているからか。幻
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