―一手―
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戦闘破壊時に相手に1000ポイントのダメージを与える、《神縛りの塚》が存在している……!
「速攻魔法《ダブル・サイクロン》を発動! こちらの伏せカードと、《神縛りの塚》を破壊する!」
「ほう……」
亮が伏せていた三枚のリバースカードの中の一枚、《ダブル・サイクロン》がその姿を見せるとともに、亮の伏せカードと《神縛りの塚》を破壊する。遊矢のようにエクゾディオスの制御に《神縛りの塚》を必要としないアモンは、特にその破壊に頓着することもなく、そのまま攻撃を続行する。《神縛りの塚》が破壊された時の第三の効果も、アモンのデッキに対象のモンスターがいないため発動されない。
「…………っ!」
エクゾディオスの放った雷撃に、亮の切り札の一種たる《サイバー・エルタニン》はあっさりと破壊され、地平に落とされ大爆発を起こす。……鎧袖一触とでも言うべきか、同じ攻撃力とは感じられないほど、《サイバー・エルタニン》は、一太刀も浴びせられず破壊されてしまう。
「……亮!」
――ここまでが遡っていった時であり、遊矢が目を覚ますまでのデュエルだった。
「遊矢!?」
生きていた遊矢に対して三沢が驚きの声をあげるが、遊矢はそれに対して反応することはなく、アモンの元に……エクゾディオスの元へ向かう。
「アモン……お前……!」
「黙って見ていろ、黒崎遊矢。もうお前にエクゾディアを駆る資格はない」
身体の感覚を取り戻した遊矢は、そのままアモンに詰め寄ろうとするものの、エクゾディオスの雷撃がその行く手を阻む。その雷撃こそが、エクゾディオスの本当の持ち主を表していた。
「遊矢、お前はまだ見ていろ。この神は……俺が倒す」
こんな状況で何を言っているのか――と、そう返そうとしたアモンの表情が、亮のフィールドを見て驚愕に包まれる。破壊したはずの《サイバー・エルタニン》の爆心地から、五体のモンスターが現れており、亮のフィールドを埋め尽くしていたのだから――
「《ダブル・サイクロン》で破壊したカードは、永続罠《サイバー・ネットワーク》。このカードは破壊された時、自分の魔法・罠カードを破壊する代わりに、除外されている光属性・機械族モンスターを可能な限り特殊召喚する」
さらにバトルフェイズが行えなくなるデメリットもあるが、今はアモンのターンのバトルフェイズ、その効果は関係のないことだ。除外ゾーンから特殊召喚されたのは、《サイバー・ヴァリー》に《サイバー・ジラフ》、そして……三体の《サイバー・ドラゴン》。
「まさかな……カードを一枚伏せ、ターンエンド……」
「俺のターン、ドロー――」
カイザー亮のフィールドに三体の《サイバー・ドラゴン》が揃った時、次に行われるべき行動は確定している。亮はドロー
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