暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―一手―
[8/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ステレイション・シージュ!」

 亮の号令とともに、《サイバー・エルタニン》の八つの首が一斉に砲撃を放ち、フィールドの全域を焼き払っていく。ただし《サイバー・エルタニン》を除き、フィールドにいるのはエクゾディオスのみ……よって、その火力は全てエクゾディオスに向けられる。

 白煙がフィールドを支配し、全てを焼き払った後に残ったのは《サイバー・エルタニン》のみ――

「なっ……!?」

 ――そのはずだった。

「フッ……フフフ。笑わせてくれるな、カイザー……言ったはずだ、黒崎遊矢が使っていた不完全体と一緒にするな、とな」

 アモンの言っている通り、アモンが使うエクゾディオスと遊矢が使っていたエクゾディオスは、もはや似て非なる全くの別物と化していた。《邪心経典》の力で無理やり封印を解いた遊矢とは違い、アモンは正規の手段――愛する人を生贄に捧げ、エクゾディオスを手にしようとした。一足先に遊矢が手に入れていたため、その時は手に入らなかったが……今はもう、完全にアモンの手の内にある。

「《神縛りの塚》がなかろうと、エクゾディオスは他のカードの干渉など受けない。まさしく神なのだから!」

「……バトル。《サイバー・エルタニン》で、エクゾディオスを攻撃。ドラコニス・アセンション!」

 遊矢は制御と耐性の付与に《神縛りの塚》を必要としていたが、アモンはもうそれらは必要としていなかった。他のカードの干渉を受けないと言えど、単純な戦闘破壊ならば……と、亮は《サイバー・エルタニン》に攻撃を命じる。先程の効果の時のように、八つの光弾がエクゾディオスに迫る……が。

「エクゾディオスは相手のカードの効果は受けつけず、破壊されない」

アモンLP2750→1750

 戦闘ダメージは与えられたものの、戦闘破壊は無効にされてしまう。今の一撃でアモンのライフは半分を切ったものの、このまま攻撃していく訳には行くまい。

「カードを一枚伏せ、ターンエンド……」

「僕のターン、ドロー!」

 頼みの《サイバー・エルタニン》が封じられ、亮はリバースカードを一枚伏せただけでターンを終える。相手のカードの効果を受けない、ということは、《DNA改造手術》からの《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》すらも、実質封じられたも同義だった。

「バトル。エクゾディオスで《サイバー・エルタニン》に攻撃! 天上の雷火 エクゾード・ブラスト!」

 エクゾディオスが雷撃を放つ前にその効果が発動し、デッキから一枚エクゾディアパーツを墓地に送ることで、その攻撃力は4000にまで達する。亮の《サイバー・エルタニン》と同じ攻撃力ではあるが、エクゾディオスは戦闘破壊耐性を備えているため、破壊されるのが一方的なのは明白。さらにアモンのフィールドには、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ