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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―一手―
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しめて意識をハッキリさせると、亮はエクゾディオスを見据えた。

「《神縛りの塚》の効果により、レベル10以上のモンスターが相手を破壊した時、1000ポイントのダメージを与える」

「だがサイバー・ダークは、装備しているドラゴンを身代わりに、破壊を無効にする。よって、その効果は適応されない」

 《神縛りの塚》の効果の発動条件は、あくまで戦闘破壊をすること。《サイバー・ダーク・エッジ》は《ハウンド・ドラゴン》を盾にすることで、エクゾディオスの攻撃を何とか耐え忍んでいた。だが《ハウンド・ドラゴン》を失ったことにより、そのステータスは下級相応にまで落ち込み、もう戦力にはなりそうもない。

「ふん、ターンを終了しよう」

「……俺のターン、ドロー」

 遂にエクゾディオスの降臨を許してしまったが、亮はまだこのデュエルを捨ててはいない。あまりにも少ない選択肢の中、カイザーは次に繋げる可能性を持ったモンスターに賭ける。

「俺は《サイバー・ヴァリー》を召喚し、効果を発動」

 召喚されるやいなや、すぐさま効果の発動を宣告する。《サイバー・ヴァリー》は三つの効果を持っているが、このタイミングで発動でき、亮が発動するのは第二の効果。

「このカードとモンスターを除外することで、二枚ドローする」

 《サイバー・ヴァリー》と効果によって生き延びた《サイバー・ダーク・エッジ》を代償に、亮は更なるドローを果たす。……だが、もはやそのデッキの枚数も数えるほどしかなく。

 ――残されたキーカードを引く可能性も高まる。

「このモンスターは、墓地の光属性・機械族モンスターを任意の数だけ除外することで、特殊召喚出来る!」

「ほう……?」

 亮の墓地に溜まっていたモンスター。その中でも光属性・機械族という条件を持った、八体のモンスターが時空の穴に吸い込まれていく。その八体のモンスターを、吸い込むごとに巨大になっていく時空の穴から、新たなモンスターが姿を現す。

「出でよ、《サイバー・エルタニン》!」

 亮の切り札たる《サイバー・エンド・ドラゴン》にも勝るとも劣らぬ巨大さ、そして威圧感を放つ《サイバー・ドラゴン》を必要としないもう一つの切り札、《サイバー・エルタニン》。その効果も切り札に相応しく。

「《サイバー・エルタニン》の攻撃力は、除外したモンスターの数×500ポイントとなる。そしてこのモンスターが特殊召喚された時、フィールドのモンスターを全て墓地に送る!」

 これこそが亮が待ち望んでいた切り札。エクゾディオスには《神縛りの塚》により、効果の対象にならず効果破壊も受けない、という耐性が付与されているが……《サイバー・エルタニン》ならば、そのどちらの耐性も無視して、エクゾディオスを除去出来る。

「コン
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