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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―一手―
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ルハンマー》は、自分のモンスターを破壊する代わりに、二枚のドローを可能とする。その後、相手モンスターの表示形式を変更する効果もあるが……そちらは必要ない」

 自分のモンスター一体を代償に、二枚のドローと相手モンスターの表示形式変更を可能とする魔法カード。ただ、《サイバー・ダーク・エッジ》の表示形式を変える必要はないという。……サイバー・ダークシリーズは、その攻撃力とは裏腹に守備力は低いというのに。

「さらに破壊された《クリッター》の効果を発動。デッキから攻撃力1500以下のモンスターを手札に加える」

 それが意味することとは、攻撃力2500の《サイバー・ダーク・エッジ》を正面から破壊することが出来る、ということ。恐らく、今し方《クリッター》によってサーチされたモンスターを使って……

「さらにリバースカード、《リミット・リバース》を発動。墓地から攻撃力1000以下のモンスター……《クリッター》を蘇生し、《マジック・プランター》を発動。《リミット・リバース》を破壊し二枚ドロー」

 攻撃力1000以下のモンスターを蘇生する効果を持つ罠カード《リミット・リバース》だったが、即座に《マジック・プランター》によって破壊され、二枚のドローへと変換される。それと連鎖的に反応して《クリッター》もまた破壊されてしまう。せっかく蘇生したところで、本体である罠カードが破壊されてしまえば、モンスターも破壊されるデメリットが容赦なく纏わりつく。

 ……だが、その破壊をトリガーとするモンスターと組み合わせれば。

「再び破壊された《クリッター》の効果を発動。攻撃力1000以下のモンスター……エクゾディアパーツを手札に加えさせてもらおう」

 二回のサーチによって手札に加えたのだろう、二枚のエクゾディアパーツをアモンは亮に示す。それらを手札に加えた後、さらに一枚の魔法カードを亮に見せびらかすように発動する。

「このカードは手札、墓地にそれぞれ五種類のエクゾディアパーツがある時、墓地のエクゾディアパーツを全てデッキに戻すことで発動出来る!」

 そのカードの発動コストとして、まずアモンは墓地からエクゾディアパーツを二枚選択し、デッキに戻していく。

「二枚だと……?」

 その魔法カードの発動条件もさることながら、アモンの語った台詞に亮はやや違和感を覚える。手札に二枚のエクゾディアパーツがあることは、先程の《クリッター》によるサーチの為に分かっている。そして一枚は自力で引いていたのだろう、ということも。だが、墓地に二枚のエクゾディアパーツとは……アモンが手札を墓地に送ることの出来たチャンスは、《死者への手向け》の発動コストのみだった筈だが……

 いや、もう一つエクゾディアパーツを墓地に送るシーンがあった。しかしそれはアモンで
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