―一手―
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「こいつは……」
「彼らも分かってる。エクゾディオスの強大な力に呑まれないように、わざと置いていったんだとな。連れて行ってやれよ、今度はな」
遊矢は三沢に渡されたデッキを見て、少しの間迷うようにしていたものの……最終的に、元々入っていた《イグナイト》デッキの代わりに、そのデッキを使うことを決意する。イグナイトデッキを空いたデッキケースに入れると、しっかりとデュエルディスクにそのデッキをセットした。
……あとは、ユベルとアモンが待つ異世界への扉を開くのみ。アモンとエクゾディオスが消えた空間を、それぞれのメンバーが囲むように立った。普段ならば不可能だが……エクゾディオスの力が残留している今なら、それぞれのエースカードの力で、異世界への扉を開くことが出来るかもしれない。
「――《E・HERO ネオス》!」
まずは十代のデュエルディスクから、宇宙の力を得たヒーローが飛び出し、異世界への扉を開けんとその力を全開する。
「《スーパービークロイド−ジャンボドリル》!」
「《古代の機械巨人》!」
翔のデュエルディスクから二体の機械族。クロノス教諭は自身のデュエルディスクは持っていなかったが、デッキだけは持ってきており、翔のデュエルディスクを借りて召喚される。翔が召喚したジャンボドリルは……一年生の頃、十代や遊矢とともに買ったパックに入っていたものだった。
「閻魔の使者《赤鬼》!」
同行はしないとはいえ、異世界への扉を開ける手伝い程度は出来る――と、三沢も自身のエースカードを繰り出す。これから激戦に赴く親友たちのために。
そして――
「来い……《スピード・ウォリアー》!」
――遊矢のマイフェイバリットカードが現れる。エクゾディオスの力に呑まれることを恐れた遊矢が、闇魔界の支配していた異世界に置いてきた後、三沢が回収し託された【機械戦士】。その力は衰えることはなく……遊矢の指示に従い、力強く雄叫びをあげる。
それぞれのエースカードのエネルギーが、異世界の空間に炸裂していく。そのエネルギーが限界突破した時、その空間は戦いを終わらせる扉になる。……だが、やはりこの人数では力が足りない……!
「現れろ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》! ――十代!」
「――! 速攻魔法……《超融合》を発動!」
遊矢がとっさに召喚した《ライフ・ストリーム・ドラゴン》に対し、十代が《超融合》を発動すると――十代のフィールドにいたネオスと、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》が融合していく。
『融合召喚! 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!』
《ライフ・ストリーム・ドラゴン》とネオスが融合して現れた竜騎士の一撃が放たれ――異世界の空間に遂にヒビが入る。そのヒビから閃光が溢れてい
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