暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―一手―
[12/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ツが墓地に揃う。《サイバー・エンド・ドラゴン》との戦闘によるダメージ計算より先に、その五枚揃った時における効果――エクゾディアが完成する。

 エクゾディアが完成した時点で、相手プレイヤーの運命は決まっている。

「怒りの業火……エクゾード・フレイム!」

 ――エクゾディアは亮とサイバー・エンド・ドラゴンを燃やし尽くし、そのデュエルは決着した。
亮LP400→0



「やはり行くのか……遊矢、十代」

 亮とのデュエルの後、アモンは他のメンバーに興味はない、とばかりに消えていった。三沢の考えによれば、恐らくアモンはエクゾディオスの力を使い、今回の事件の元凶たる《ユベル》の元へ向かったのだろう、ということだ。砂漠の異世界でマルタンに寄生していた悪魔……アレが今回の黒幕であり、その出生には十代が関わっていたことを、遊矢は三沢から聞くことになった。

「ああ。アモンがエクゾディオスの封印を解いた、っていうなら好都合だ……奪い返して、また俺が使わせてもらう」

「……ユベルと決着をつけるのはオレにしか出来ない。カイザーが止まるな、って言ったしな……」

 そのことを三沢から聞いた遊矢と十代は、一刻も早くアモンを追うべきだと主張した。そこにユベルとアモン、この異世界を巡る一連の事件で、決着をつけるべき存在が揃っているのなら……遊矢はエクゾディオスを奪い返すため、十代はユベルとの決着をつけるために。

「僕も……お兄さんの代わりに、見届けるんだ」

「もちろん、生徒たちだけに危険な場所に行かせるのは、教師としてありえないノーネ!」

「……みんなをよろしくお願いします、クロノス先生」

 他のメンバーの覚悟を聞いた後、三沢は観念したように年長者たるクロノス先生にメンバーを頼む。そして、その言葉を不可思議に思った遊矢が口を開く。

「三沢は行かないのか?」

「ああ。悪いが……俺はみんなを救いにいきたい」

 アモンはあの時、『エクゾディアの力で脱出した』と語った。ならばこの世界で敗北した者は他の異世界に移動しており、そこから脱出すれば、救うことが出来るのではないか。そう三沢は仮説をたて、その仮説を立証するため、ユベルの元には行けないという。……だが、それを引き止めるメンバーは誰もいない。

「……そっちは頼むぜ、親友」

「任せろ。君がエクゾディオスの力なんて、使わないようにしてみせるさ」

 遊矢と三沢はジェネックスの後の時のように握手を交わすと、三沢は十代の方にも語りかける。

「今のお前も覇王十代も1人の人間の一面だ。 そしてお前には、みんなを救える覇王という力がある。……恐れるんじゃない」

「ああ……ああ!」

 ……最後に。三沢は遊矢に一つのデッキを手渡す。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ