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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―一手―
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響きが鳴り響く。そして《サイバー・エルタニン》が出現した時のように、亮の背後に巨大な時空の穴が出現し……そこから《サイバー・エンド・ドラゴン》が出現する。

「サイバー・エンド……除外したはず」

「除外したのはお前の《次元幽閉》ではない。俺は《次元幽閉》にチェーンし、速攻魔法《サイバネティック・ゾーン》を発動していた」

 決闘融合、次元幽閉。その二枚のカードとは別に、あのバトルフェイズ中に発動されていたカードが、もう一枚だけあった。そのカードこそ、速攻魔法《サイバネティック・ゾーン》。自分フィールドの機械族の融合モンスターを除外し、エンドフェイズ時に再びフィールドに戻すカード。

 ……《サイバー・エンド・ドラゴン》が除外されたのは、アモンの《次元幽閉》ではなく亮の《サイバネティック・ゾーン》。あえて自ら除外することで、《次元幽閉》の除外効果を避け、フィールドに帰還させた。そして《サイバネティック・ゾーン》の効果で帰還した、融合モンスターの攻撃力は――

「――元々の攻撃力の倍となる」

 よって、《サイバー・エンド・ドラゴン》の攻撃力は8000。エクゾディオスの攻撃力を効果の上昇分まで優に越し、フィールドに降臨する……しかも、それだけではない。

「あのリバースカード……」

 遊矢は亮のフィールドに伏せられた、一枚のリバースカードを見る。あの伏せカードはおそらく――いや、亮ならば確実に、相手プレイヤーに攻撃を誘発させるカード。エクゾディオスではなく、相手プレイヤーを対象としているのならば、エクゾディオスだろうとそれに抗うことは出来ない。よって、エクゾディオスが《サイバー・エンド・ドラゴン》に攻撃することになり……

「亮の……勝ちだ……」

 遊矢はそう確信して亮の顔を見るが……亮の顔は晴れていなかった。いつもの鉄面皮なのは相変わらずだったが、むしろ自身の敗北を悟っているような――

「僕のターン、ドロー……」

「感謝するぞアモン。これで俺はまだまだ上を目指せる……新たな地平を見ることが出来る」

 アモンが静かな表情でカードをドローする中、亮の独白は続いていく。

「十代、遊矢。お前たちもこんなところで立ち止まる人物じゃない。後悔も悲嘆も乗り越え……次に進め」

「バトル。エクゾディオスで、《サイバー・エンド・ドラゴン》に攻撃!」

 亮の俺と十代に対するメッセージ。それと同時に放たれるアモンの攻撃に、俺はアモンの狙いと亮の考えていたことを悟り、エクゾディオスを中心として、四つのエクゾディアパーツが集結していく。

「『一手』……遅かったな、カイザー」

 墓地に送られていた四枚のエクゾディアパーツ。この攻撃により最後のエクゾディアパーツが墓地に送られ、五枚のエクゾディアパー
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