第1話 状況の整理というか現実逃避というか
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あえず脇に置いておくことにした。
とりあえずは食わないと間違いなく動けなくなるし、栄養の補給が先だ、これで食中毒にでもなっても俺一人しかいないんなら助かるわけもないし、諦めの境地というか悟りに近い心境だな。
「何かに似ていると思ったら、これ、機動戦士ガンダム00のハロだ」
食事をしながら彼らの正体というか、思い出したことがある。
それはこっちに来る前に見たことのあるアニメで、スーパーロボット大戦にも登場していた作品の一つ、機動戦士ガンダム00というアニメに出てきたハロと呼ばれる各種作業を人に代わって行う機械だ。
アニメでは単純な言語くらいは喋っていたんだけど、今までに遭遇したハロのような機械達は誰も喋らないし、かと言って見た目は状況に慣れた来た今でこそ愛嬌を感じるのではあるが、最初は不気味さしか感じてはいなかったな。
「ありがとう、下げてくれるか?」
出された料理は味としては美味くはないが、かと言って食えないほど不味くもなく、厨房があって人が調理することが可能ならば俺自身の手で作った方がいいとは思っている、じゃないとせっかくの食材がもったいないしな。
まあ、現在の状況の全てを確認するまではハロ達(心の中での便宜上そう呼ぶことにする)に情報を得るためにもな。
「なあ、色んな情報を閲覧できる所ってあるか?」
俺の言葉を聞いたハロの目がチカチカと光ると踵を返す。
どうやら付いて来いということのようだ、こうして俺は彼(?)に先導される形で部屋を後にする。
この後に待ち受ける事実も知らないままに。
そうして案内されたのは艦橋らしく、さまざまな操作コンソールやパネルにモニターといった、いかにもなSFに出てくる軍艦の艦橋という体を見せていた。
ハロは俺を艦長席と思われる一番大きくスペースが取られて、席の作りも他の物とは明らかに違う所に座らされると、目の前に色んな事が書かれたモニターが出現する。
どこかというかプレイしていたゲーム中で明らかに見たことがあるというか、結構見慣れていると言っても良い位に出てきた艦橋の中ではあるが、俺はまずは知るべき情報を選定した。
「この艦の名称と、特徴について教えてくれ」
俺の指示を聞いたハロは目を点滅させると俺の目の前にモニターを出現させる。
そこに書いてあったのは、また頭がパンクしそうになりそうというか確実に現実逃避したくなるような情報だった。
スペースノア級万能戦闘母艦陸番艦アオガネ、艦首にはHTBキャノンを装備しているものの他の兵装は同型艦との違いはない、艦内の作業機械のおかげか乗員が大幅に少なくなっており本艦は十数名の乗員で操艦が可能であること、前の艦の運用データ
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