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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第479話】
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に!?」


 一夏の言葉通り、何が起きてるのか状況把握の出来ない俺は黛さんに――。


「先輩、直ぐに近くのシェルターに退避を!」

「う、うん。 ……気を付けてね、二人とも」


 まだ揺れるなか、通路の壁に手を当てて慌ててシェルターへと避難を始めた黛さん。

 チャネル通信を開くも、何かの妨害電波が邪魔をしてるのか誰に対しても繋がる事は無かった。


「ちっ……外部連絡用の電話もここには無いし……」


 舌打ちする俺――と、コア・ネットワークを通じて誰かの叫びが聞こえた気がした。

 居ても立ってもいられず、俺は廊下を駆け出す。


「お、おいヒルト! どこに行くんだよ!?」


 一夏のそんな声を後ろに受けながら、自身の直感が示す方へと駆けていった。

 学園襲撃が始まる少し前、上空二万メートルの地点では既に戦闘が開始されていた。

 その総数は優に三十機以上、二十機程は学園への降下を許してしまった。


「あぎゃぎゃぎゃぎゃっ!!」

『!?!?!?』


 高速回転する刃がISの機体を両断。

 まるで返り血の様に刃はオイルまみれになり、染まっている。

 そのまま鮮やかな剣捌きで機体を細切れにすると、残った破片も地上落下を阻止するためにライフルで消し炭へと変えた。


『――――――』

「あぎゃ? 簡単にはやられねぇぜ、俺様はッ!!」


 背後を狙う一撃を避け、頭部にソバットを浴びせると同時にフリューゲルを展開、エネルギーの刃が形成され、間断なくISを切り刻んでいく――一方。


「ふっ……此方側の無人機はこの程度の性能なのか?」

『――――――』


 三機の刃を悠々と自身の展開した大剣で受け止める漆黒の機体――その大剣は片刃で、初期に開発された大剣に似ていた。

 そのままその大剣で三機の刃を弾かせると、片刃の反対側の装甲が開き、エネルギー粒子の刃が形成され、両刃の大剣へと姿を変える。


「……行くぞッ!!」


 背部装甲が開き展開され、白銀の粒子が放出――爆発的な加速力を得ると一気に肉薄した。

 防御体勢に移行する無人機――白亜の光刃は、シールドバリアーを崩壊させ、そのまま胴を寸断。

 上半身と下半身に別れ、機体は紫電を放ち爆散――爆炎を突破し、更にもう一機に迫る。


『――――――』


 周囲に居た無人機の警戒レベルが一気に上昇――無数のシールドビットが漆黒の機体を阻もうと立ち塞がる。

 ――だが、機体は止まる所か尚も加速、そして。


「……イージス、展開!!」


 不可視の障壁が機体前方に張られる――その障壁に当たったシールドビットは、まるで
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