18. 試練の戦い
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たたびでベロンベロンのふにゃふにゃ!結局最後の切り札ビスマルクに頼らざるを得なくなったにゃ。その邪魔をしたムクイにゃ!大体、目撃者を野放しには出来にゃいにゃ!」
「そんなぁ!?元はといえばあの猫たちがやったことじゃないか!大体、何で君みたいな小さい子が人殺しなんて……」
「うるさいうるさいうるさいにゃぁぁーーッ!!」
ミネットが何かの指示を飛ばし、ビスマルクが口を開く。
その中に魔力の奔流が渦巻き――鉄砲水のような高水圧の水が噴射された。
3人のすぐ近くに強烈な勢いの水が着弾し、3人は紙屑のように吹き飛ばされた。
幸いにも狙いは逸れたが、直撃を喰らった場合は巨大な岩に衝突したのと同じだけの威力が出る代物である。あのような技は水棲魔物の殆どいないオラリオではまず見ることはない。
「うわっぷ!?み、水だと!?あの獅子野郎は水棲の魔物じゃねえだろう!?」
「良くわからんが、相手はテイムモンスターでしかも『元階層主』だと言っていた。俺達の想像を絶する能力を持っているのかもしれない………」
二人は知らないようだが、階層主と言えばこのダンジョンの限られた階層に存在する、所謂ボスキャラである。その能力は周辺の魔物と比べても桁違いに強い。その情報は、あの迫力とパワーを見れば強ち嘘でもないだろう。
リングアベルは必死で生き延びる術と2人を生かす術を模索していた。ミネットの狙いは、理由は分からないが恐らく自分で間違いない。残りの二人は本当に巻き込まれただけだろう。
(それにしても怪しいのがあの額のウロボロス印だ……どう見ても自然に出来た物じゃないが、刺青にしては禍々しいオーラが漏れ出している……)
彼女は表向きガネーシャ・ファミリアの所属であることは間違いないが、あの印は人殺しファミリアと呼ばれるウロボロス・ファミリアのそれと特徴が一致する。しかし襲撃された今でも、リングアベルにはどうしてもミネットがそんな危険人物だとは思えなかった。
あれはもっと一途で一生懸命な意志だ。そして、その意志の奥に――怪しい光が揺れている。
もしかしたら『洗脳』かもしれない。このオラリオに住まう神の中には、人間を魅了・脅迫・洗脳する者も存在すると言う。もしかしたらガネーシャ・ファミリア主神のガネーシャか、若しくは例のウロボロスとやらが彼女を操っているのかもしれない。
だが、この青いコロシアムのような空間はどうやら脱出することが出来ないらしい。先ほどビスマルクの攻撃を避けるついでに青い空間に石を投げつけたが、跳ね返ったように帰ってきた。半径数十Mは公園のままのようだが、それより外に出ることが出来ない状態だ。
生き残るにはどうする?
ミネットを助けるにはどうすれば?
どうにか後ろのジャンとユウだけでも逃がすことは
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