暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1034話
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題だった訳か。
 いやまぁ、プレミアでついている値段を考えれば、可能であればビッグチャンスだったのは間違いないだろうが。
 そんな風に思った俺の耳に飛び込んできたのは、予想もしていなかった言葉だった。

「実は、最近映画会社の方からメギロートを使った映画……正確にはめぎろーと君を使ったアニメの映画の企画書が持ち込まれまして」
「……何?」

 思わずそう問い返してしまったのは無理もないだろう。
 ちなみに、めぎろーと君というのはメギロートをSD化というか、デフォルメ化したものであり、オーブが大西洋連邦に攻められた時にシャドウミラーの主戦力として活躍したのを記念として作られたヌイグルミだ。
 オーブでは物凄い人気を誇っており、今では他にも『いるめや君』や『しゃどう君』、更にはそれらの家であるという設定の『にぶる』といったものまで売り出されていたりする。『にう゛る』ではなく『にぶる』なのは、恐らく対象年齢が子供というのが影響しているんだろう。
 当然それら全てはオーブでは大人気なのだが、メギロートに蹂躙されたと言ってもいい大西洋連邦では殆ど売れていない。
 それは地球連合の他の国でも同様なのだが……何故かプラントではオーブ程ではないにしろ、密かなブームになっているとか。
 ……そう考えると、映画化されるというのもそれ程間違っている話ではない……のか?

「アクセル代表、どうでしょう?」
「ん? ああ、そうだな。……悪いがすぐには返事を出来ない。政治班の方と相談してから返事をさせて貰う。ただ、俺としては前向きにその話を受け止めたいと思うけどな」

 そう告げ、色々とどうしてこうなった的な思いを抱くのだった。
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