マブラヴ
1034話
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すから」
地球はともかく、プラントの方で人気が出たのは納得出来るような、出来ないような……恐らくは以前行われたラクスとのライブから人気が出たんだろうが。
ただ、ラクスとシェリルって歌の方向性が全く違うんだよな。シェリルの場合、どちらかと言えば偽ラクスのミーアとの方が近いと思う。
いやまぁ、ラクスがプラントにいたり、DESTNYでミーアを発掘したデュランダルがオーブだったり、量産型Wの監視下に近い状態になっているのを思えば、この歴史ではミーアが出てくる事はないと思うが。
「それで、ですね。アクセル代表。実は幾つかお話がありまして」
目の前の男の言葉に、意識を戻す。
「話? 俺にか?」
シェリルの歌手としての活動に関しては、俺は殆ど関わっていない。
シャドウミラーの広告塔という役割もあるシェリルなので、その辺に関しては政治班に任されている。
……まぁ、一応最高責任者が俺であるというのは事実である以上、この男の行動は不思議じゃないかもしれないが。
だが、そんな俺の疑問に男は曖昧に頷きを返す。
「ええ、実は2つ程。1つは勿論シェリルさんに関する事です。……実は、以前シェリルさんを含めてシャドウミラー幹部陣の綺麗どころを揃えた写真集がありましたが、もう作らないのでしょうか? 実は元々初版がそれ程多くないという事や、重版もされていないということで、非常に品薄になってまして……出来れば、もう一度あのような写真集をお願いしたいのです」
「……ああ」
その言葉に、フィリオが嬉々としてレモンを含むメンバーの写真を撮っていた事を思い出す。
確かにあの写真集はかなりのプレミアがついたって話だったな。
シャドウミラーと関係のある世界で売られたらしいが。今でもたまにオークションとかに出ては、洒落にならない値段で落札されているらしい。
確かにそれだけの価値があるのは分かる。全員が全員、ちょっと洒落にならない程の美女だしな。その辺の女優やらアイドルやらが裸足で逃げるレベルの美女達の写真集である以上、ある程度のプレミアが付くのは理解していたんだが……
あそこまでというのは、ちょっと予想外だった。
「どうだろうな。その辺に関しては俺の方でどうこうは出来ないから、個別に交渉してくれ」
幾ら恋人であるとは言っても、写真集の発売を強制出来る筈もない。
それ故に、そう言葉を返すしかなかった。
だが、相手にしてもその返事は予想していたのか、特に残念そうな表情は浮かべずに頷く。
「そうですか。では、こちらでオファーを出してみます。それで、もう1つの方ですが……」
そう呟いた男の目は鋭く光っており、こっちの方が本題である事を示している。
なるほど、写真集の方は通ればラッキー程度の話
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