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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第478話】
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事優勝ペアを当てたら配当されるだけです。 ね、有坂副会長♪」


 そう言いながらウインクし、同意を求めてくるのだが俺は渇いた笑いしか出てこなかった。

 一夏は当たり前の様に抗議する。


「そ、それを賭けって言うんです!」


 俺も聞いてはいないが、最近生徒会に出ていない俺や一夏が文句を言っても仕方ないだろう――と。


「ひーくんもおりむーも、最近生徒会に来ないから〜。 私たちで多数決取って進めましたぁ。 ……あ、ひーくんは賛成票にいれてあげたからねぇ〜」


 ……のほほんさんの贔屓(?)によってどうやら四対一で成立したのだろう――まあたまの余興位なら構わないとは思うが。

 一夏は賭けが行われる事に釈然としない表情だが、決まってる以上無駄な足掻きをしても無意味にしかならないため俺は成り行きを見守る事にした。


「では、対戦表を発表します! 全生徒の皆さん、投影ディスプレイに注目してください!」


 明かりが消され、空中投影ディスプレイに対戦表が映し出させる――のだが、組み合わせがランダムらしく、まだ完全に決まっていないようだ。

 何処からかドラムロールが聴こえてくる、そして――ドラムロールがなりやむと同時に全ての対戦相手が決まっていた。

 第一試合は――。


「む?」

「第一試合、ヒルトと簪ペアかよ」


 一夏がそう言うように、表示された第一試合は有坂緋琉人&更識簪ペアvs織斑一夏&篠ノ之箒ペアだった。


「前回のタッグマッチを思い出すな、ヒルト。 ……今度は負けねぇぜ?」


 自信があるのか、不敵な笑みを浮かべる一夏に対して俺は既に次の――二回戦で当たるペアを注視していた。

 第二試合、有坂美春&有坂美冬ペアvsダリル・ケイシー&フォルテ・サファイアペア。

 視線を上級生の二人へと移すと、彼女達も不敵な笑みを浮かべ、俺を見た後直ぐに軽いミーティングをするためかその場を後にした。

 ……誰が勝つかは時の運とはいうが、はてさて……。

 手を挙げて騒ぐ女子生徒の喧騒を聞きながら、俺はこの場に現れていない簪の事が気になっていた。

 ……とはいえ、ペア同士は同じピットで待機と予め報告は受けているので、そちらに行けば会えるだろう。

 連携に不安は残るが、それを気にしても大会当日な為、俺は軽くかぶりを振って払拭させるとその場を離れた。
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