Another11 デビモン
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デビモン[大人しく眠っていればいいものを…]
アインス「デビモン…」
次に現れたのは、デビモンだった。
デビモン[夢はもう失われた…]
周りを見遣るとそこは既に寝室とは言えそうもなかった。
立派な建物は朽ち果てた廃墟となり、壁は崩れ天井もない。
辛うじて支えられた2階部分に、真新しいベッドと子供達だけが残されていた。
太一達を見遣るとアグモンが進化出来ないことに困惑している。
ライドラモン[あの料理と風呂も幻、腹も膨らまないから当然だ]
デビモン[気づいていたか。そう、全て幻だったのだ]
太一「何だって?何故俺達をこんな目に遭わせる!?」
太一は大声でデビモンに問いかける。
デビモン[それはお前達が“選ばれし子供達”だからだ]
太一「選ばれし…子供達?」
デビモン[私にとってお前達は邪魔な存在なのだ。黒い歯車でこの世界を覆い尽くそうとしている私にとってはな…!!]
デビモンが両腕を掲げると、ベッドが浮き、島全体が揺れ始めた。
地面が割れ、その亀裂からファイル島が分断されていく。
デビモン[ファイル島はすでに黒い歯車で覆い尽くした…]
分断された小島は、ムゲンマウンテンを中心に八方へと散り散りに流され始めた。
デビモン[次は海の向こうの世界全てだ…]
太一「海の向こう?この島のほかに、まだこの世界があるのか!!」
デビモン[お前達が見ることはない。ここがお前達の墓場となるのだからな。]
ライドラモン[そいつはどうかな?確かにお前はファイル島の中でもトップクラスに強いけどな…お前程度の力じゃ俺には勝てねえ…]
それだけ言うとフレイドラモンにアーマーチェンジ。
太一とアグモンを近くの島に放り投げた。
太一「おい!!?」
フレイドラモン[ここは俺達に任せとけ。後で合流しような]
島が流れ、仲間達のベッドが飛んでいく。
ロップモン[みんな行っちゃったね]
アインス「ああ」
デビモン[愚かな、貴様らだけで何が出来ると言うのだ?]
大輔「そうだな、お前をコケにしつつ痛めつけることくらいは出来るんじゃねえのか?」
余裕の笑みを浮かべながら挑発する大輔にデビモンは屈辱に顔を歪めた。
フレイドラモン[ロップモン!!レオモンとオーガモンを任せたぜ!!]
ロップモン[OK!!]
アインス「デジメンタルアップ!!」
ロップモン[ロップモンアーマー進化!ビットモン!!]
フレイドラモンは飛行魔法でデビモンの元まで飛翔すると、殴りかかる。
デビモン[愚かな!!レザーウィング!!]
フレイドラモンのパンチをかわし、背中に光線を叩き込む。
フレイドラモン[っ…]
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