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聖愚者
5部分:第五章
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酒を受け取る。そのうえで封を開けて一口飲むとだった。喉から胃にかけて一気に焼けるような感触を味わった。
「これはかなり」
「効きますか」
「効くなんてものじゃない」
 飲んでからすぐにこう従者に述べた。
「こんなに強い酒ははじめてだ」
「麦から造る酒だそうです」
「それではビールと同じなのか」
「造り方は全く違いますが原料はまあ同じものらしいです」
 従者の言葉によればそうらしい。
「そうした酒ですが」
「強過ぎるな」
 飲んでみての感想をまた出したのだった。

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