第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その十
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「イカサマなら負けませんよ」
「誰にも」
「ばれない様にしていますから」
「ギャンブルはイカサマですよ」
「若しばれればどうなるか」
悪田部は冷静にリスクを述べた。
「南港だ」
「はい、その底ですね」
「そこにコンクリと一緒に放り込まれますね」
「南港の水冷たいらしいですね」
「大阪は熱くても」
「私もよく使う場所だ」
誰に対して使うかは最早言うまでもない。
「便利だ」
「証拠が出ないですからね」
「真実は海の底」
「山奥に埋めてもいいですけれど」
「海の底でもですよね」
「ギャンブルでしくじるとだ」
つまりイカサマがばれてだ。
「死ぬことは覚えておくことだ」
「はい、わかっています」
「そのことは」
「だからばれない腕を磨いてます」
「ばれない為に」
二人はこう力説した。
「麻雀なんかもですよ」
「もう牌出す時に、ですから」
「プロの雀士にも負けませんよ」
「そっちの腕でも」
「俺達の裏麻雀放浪記」
「こっちでも作品出ないですからね」
「生憎だが作者はギャンブルをしない」
それも全く、だ。ギャンブルに弱くそして負けてその後のリスクもあるのでこうした遊びはしないのである。
「麻雀のルールも知らない」
「ああ、そうでしたね」
「雀荘も行ったことないですし」
「競馬なんて何が面白いのかって言ってますし」
「パチンコ、パチスロは無駄とかも言ってますね」
「だからギャンブル小説は書かない」
もっと言えば書けない、知識が全くないからだ。
「君達が幾ら強くともな」
「そうですか」
「じゃあ俺達そっちでは主人公になれないですか」
「折角俺達ギャンブル得意なのに」
「イカサマは特に」
「作品を書くのは作者だ」
他の誰でもない、作品を作成する人間は常に決まっているのだ。
「作者に知識がないとその作品は創造されない」
「ううん、そもそも麻雀とかの知識がないと」
「どうしようもないですね」
「本当に作者ギャンブルしませんから」
「お酒と女の子は大好きですけれど」
「そっちの遊びはしないですからね」
「それも全く」
遊びも人それぞれだ、酒と女はよくとも博打はしないと言う人間もいるのだ。飲む打つ買うの中で飲むと買うだけなのだ。もっと言えば飲むが第一だ。
「特に酒好きですからね、作者」
「梅酒とかカクテルとか」
「最近ワインが駄目になったみたいですけど」
「甘いカクテル系好きなんですよね」
「で、お酒ばかりで」
「女の子の方は」
「私とは違う」
酒も女も、という悪田部とはというのだ。
「尚私もギャンブルはしない」
「儲かりますよ」
「ふとパチンコ屋に入って玉拾ってそこに細工してすぐに十万ですよ」
犯罪である。
「本当にコツさえあれば
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