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詩集「棘」
吹き抜ける風

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うだるような陽気に
降り注ぐ真夏の日差し
嫌味なくらい透る青空
うんざりする七月の暑さ

君といた時間は
ほんの少しだけで
なのにどうして
こんなにも深い緑の中
想い続けてしまうの…?

吹き抜ける風
憩うことも出来ず立つ
恋しさ募るばかりの夕陽
見つめて…一人生きるの?


若すすき 夏空に
負けじと青葉 伸ばしてる
ふと葉に触れたその瞬間
微かな痛み 指先に走る

爪先立ちの影
君へと届かない
瞬き出した
星たちに面影を重ねて
愛しさが溢れるんだ…

吹き抜ける風
癒されることなく歩む
いつか君の手を取って 月を
見上げて…二人生きれないの?

吹き抜ける風
憩うことも出来ず立つ
恋しさ募るばかりの夕陽
見つめて…一人生きるの?



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