食料庫終幕
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
駆逐駆逐ぅっ!!」
大空洞の通路から現れた巨大な植物モンスターを触手の叩きつけで潰し、他のモンスターも薙ぎ払う。
皆が皆のやるべきことをやっている。
レフィーヤは必死に詠唱を紡ぎ、ローガは弾き飛ばされた剣を取りに離脱したアイズに代わってレヴィスを相手取っている。
あいつら頑張ってんのに、ここでLv6頑張らなきゃ合わせる顔がねぇだろうが!!
「やったれやぁぁぁぁぁ!!」
『■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!』
『【レア・ラーヴァテイン】!!』
瞬間、大空洞が紅の炎に染まった。
巨大怪魔の攻撃を逃れていたモンスター達が次々に焼き付くされていく。
むろん、大空洞のど真ん中に位地取っていた巨大怪魔も例外ではなく、その体を炎が襲う。
「ハァッ……ハァ……こんなものか……」
俺はその様子を見て、本を消した。すると、今まで存在していた巨大怪魔も姿を消す。
ヤバイ、主に精神力的な問題で立つのが辛かったりする。
「怪我人には手を!! 荷物は捨て置きなさい、脱出が最優先です!!」
アンドロメダが何かを叫んでいる。何かと思えば、どうやらここ、もうすぐ崩壊するとかなんとか
……ヤバイじゃん!?
くそったれめと思いながら重い体に鞭打って出口へ急ぐ。
ローガもどこか怪我しているようだが、まぁあいつだ。問題はないだろう。
こんなときにこそ戦車があればと思ったが後の祭りだ。
「おい、【剣姫】!」
「アイズ、急げ!」
後ろの声を耳にしながら、俺達は崩壊する大空洞から退避した。
この日、二十四階層の食料庫は崩落した。
冒険者の一行は、何とか脱出することに成功したのだった
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ