食料庫終幕
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今の俺なら大丈夫だ。ちゃんと制御はできるはず。
宝具の担い手であるキャスターでさえ制御不能の召喚術。
「バルドル様、ハーチェスさん。お許しを」
かつて、一度だけダンジョンで使ったことのある大魔術。
どれだけハーチェスさんとバルドル様に怒られたことか
もう二度と使わないようにと念を押されたものだが……まぁ、飯抜きくらいなら甘んじて受け入れようじゃないか
パラパラとページを捲り、魔力を流す。
食料庫でも入りきらないため、大きさを調整する必要がある。
これには少々のアレンジが加えられているためもはや原作の、とは言えないが、それでも大魔術には代わりない。
違う点と言えば、大きさと俺が飲み込まれずに顕在するというところか。
「巨大怪魔、召喚」
そして俺は言葉を紡いだ
ーーーーーーーーーーーー
突如、出現したそれに誰もが目を見開いた。
蠢く無数の触手はまるで蛸を思わせる。
が、その大きさが桁違いだった。
優にこの食料庫の天井に届くその大きさは先程の巨大花が可愛いくらいに思えてくる。
更に触手には無数の目がついていた。
見たものを恐怖させる。そんな巨大生物
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■っ!!!!』
「さぁ!! こっからが宴だぁぁああ!!」
巨大生物が耳に障る音を発するその傍らで、一人の青年が雄叫びを上げた。
ーーーーーーーーーーーー
「やったれぇーー! ここは神様のおもちゃ箱だぁ!!」
どうも、只今完全にハイになっている式です。
どうも、これを使うと避けられないようだ、これは。
叫ぶ傍ら、必死に制御を行い、見方である冒険者達を狙わないように巨大怪魔を動かした。
ぶっちゃけかなりきつい
召喚されていた怪魔は全てこの巨大怪魔の召喚魔力に回したため、この場で蠢く怪魔はこいつだけ。
植物モンスターをひたすら巨大怪魔の触手で潰しにかかる。
「【秘剣】!? いったいこれはなんですか!?」
「安心しなぁ!! てめえらには攻撃しねえぇ!!」
「そうではなくて!!」
ああ!?もう、うっせえな!?
俺が植物モンスターを相手取るなか、レヴィスとアイズの方ではローガが加勢に加わっていた。
「アンドロメダ!! レフィーヤに魔法ブッパするように言ってこい!! こいつらは俺が抑える!!」
「っ! 分かりました。耐えてください!!」
「はんっ!! ほざけぇ!!」
レフィーヤたちのもとへ戻るアンドロメダを横目に、俺は辺りを見回した。
「ヒャッハァァァァァ!!
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