食料庫終幕
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き捨てるように呟いたレヴィスはこちらに振り向いた。
惨憺たる光景に驚きを隠せない俺達。真っ直ぐ見据える。
「アレは私が守ってきた。これからもな」
そして、彼女はオリヴァスから引き抜いた『魔石』を
噛み砕いた
「はっ?」
直後、レヴィスは地面を粉砕し、アイズへ砲弾の如く爆走し、剛拳を叩き込んだ。
「っっ!?」
「なっ!?」
他の奴らが反応できないなか、なんとか俺は反応できたものの、それをどうにかするまでには至らなかった。
真正面からの拳打にアイズは風の付与されたサーベルを構え、これ。防御。次には凄まじい勢いで弾き飛ばされた。
「くそったれめ!!」
ローガ達が漸く反応した頃には俺は手綱を握り、アイズの元に向かう。だが、その間にもアイズとレヴィスは激突していた。
「いけっ!!」
大空洞内に残っていた全怪魔を一斉に向かわせ、アイズの援護をさせる。
有利に立っていたアイズがいきなりの劣勢。これは恐らく、先程の行動と関係があるのだろう。
つまり、『魔石』の摂取。それから分かる答は一つ。
「あのアマッ! 『強化種』かっ!!」
魔石を摂取することで力を得るモンスターの理。
あれは人の形をした怪物だ。
「邪魔だ」
アイズの元へ行かさないとばかりに立ち塞がる怪魔の群れ。だが、レヴィスはお構いなしにその群れへと突っ込んだ。
一方的に蹂躙されていく怪魔の群れ。だがしかし、その数はいっこうに減らない。
これこそ、プレラーティーズ・スペルブックの真骨頂。
こと対人戦においてかなりのアドバンテージを誇るキャスターの宝具だ。
一気に殲滅されない限り、何度でも再生する怪魔。その相手をするだけで相手は消耗戦を強いられる。
「くっ、何だこいつらはっ……!」
いくらアイズを圧倒できる力があろうとも、騎士王でさえ苦戦したのだ。アイズのような風がない限り、脱出はほぼ不可能だろう。
「アイズ!! 乗れっ!!」
その間に戦車を走らせていた俺はアイズを御者台に乗り込ませると、直ぐにそこから離脱する。
「アイズ、あの女は何者だ!?」
「私にも、よくわか……」
「逃がすか」
「「!?」」
アイズが答えようとしたその直後
俺の視界に写ったのは赤髪の女ーーレヴィス
一瞬目を疑ってしまった。あの怪魔の群れを一体どうやって……
いつの間に用意したのか、レヴィスの手には紅の大剣が握られていた。
それが、御者台に向かって振るわれる。
「っ!? 雷ィッ!!」
させんとばかりに神牛が吠え、最大出力の雷を浴びせにかかる。
「シッ!!」
だが彼
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