79VSディオドラ前編
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◇いのり
最奥の神殿の内部に入っていくと、前方に巨大な装置らしきものが姿を現す
巨大な円形型の装置で、あちこちに宝玉が埋め込まれており、怪しげな紋様と文字が刻まれていた。
その前にはディオドラが居た。
「やっと来たようだね」
ディオドラは私達のことに気づいた。
「その装置はなんだ?」
「この装置は神滅具所有者が作り出した固有結界の1つ。
このフィールドを強固に包む結界もその者が作り出しているんだ。
『"絶霧』。結界系神器の最強。所有者を中心に無限に展開する霧。
その中に入った全ての物体を封じる事も、異次元に送る事すら出来る。
それが禁手に至った時、所有者の好きな結界装置を霧から創り出せる能力に変化した。
『"霧の中の理想郷"』。創り出した結界は一度正式に発動しないと止める事は出来ない。この結界の能力は枷に繋いだ者、つまりアーシアの神器能力を増幅させて反転することだったんだけどね………」
ディオドラは私と真名を睨んでくる。
「薄汚い赤龍帝や白龍皇のおかげで全ての予定が狂ってしまったよ。あの堕天使の女――レイナーレが一度アーシアを殺したあと、僕が登場してレイナーレを殺し、その場で駒を与える予定だったんだ。まったく、ほんとうだったら僕の眷属に加えたあとアーシアを犯して楽しむ計画がここまで送らされるなんて! ほんとうにキミたちは僕の障害だよ! ほんとうに邪魔だ!」
笑みを取り繕うことも出来ない様子で狂気を向けてくるディオドラ。
「黙ってください!」
聞こえたのはアーシアの信じられないほどの低い声だった。
「いままで、あなたを助けたことに悔いはありませんでした。私があなたをつぶします。それが私にできる。神への償いです!」
……アーシアに火がついた…
「アーシアが僕を?無理だよ。君は下級悪魔で僕は上級悪魔、さらに今はオーフィスの蛇を飲んでるから相当強いよ?」
だから何?ヤマト眷属は既に現魔王を越えているよ?
◆アーシア
私はその場から駆け出してディアドラの顔面を素手で殴り飛ばす
「ヤマトさん。私一人で殺りたいんですがいいですか?」
「ダメといいたんだが、仕方ない良いよ。そのかわり手加減はしないで良いからな」
「はい♪」
ヤマトサンありがとうございます。これで過去の私を捨てることができます
「一つディオドラさんに言っておきます。私達ヤマト眷属は全員現魔王を遥かに越えています。それでも戦うなら容赦はしません…いえ、降参しても容赦はしませんけどね」
どちらにしても殺りますけどね♪
続く
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