マブラヴ
1033話
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、神父の言葉や宣誓の言葉――健やかなる時も云々――を済ませ、お互いに指輪を嵌め、やがて結婚式のクライマックスの時がやってきた。
「それでは、誓いの口付けを」
その言葉と共に、ムウとナタルはお互いを見つめ合う。
同時に、ミリアリアが忙しく写真のシャッターを押しているのが見て取れる。
白いウェディングドレスに身を包んだナタルのベールをそっとずらし、ムウが頬を赤く染めているナタルへと顔を近づけ……そのまま唇を重ねる。
同時に教会中に拍手の音が鳴り響き、カメラを持っている者は全員が幾度となくシャッターを切るのだった。
その後、何だかんだと教会の中での式が終わり、俺達は現在教会の前にいた。
そして教会から出てきたムウとナタルを祝福するかのようにシャボン玉が無数に放たれる。
いや、それをやってるのは専門に雇われた者達なんだけどな。
そしてナタルの手にブーケが握られると、女達の目が鋭く光る。
後ろを振り向き、高く放たれたブーケを目指して殺到する女達。
キャーキャーと黄色い悲鳴を上げながらも、それぞれが半ば本気の表情を浮かべている辺り、色々と本気なのだろう。
だが……その中に、レモンを始めとした俺の恋人達は一人も入っていなかった。
「いいのか?」
「別にいいわよ。大体、私達はアクセルが貰ってくれるんでしょ? なら別にブーケに必死になる事もないじゃない」
見事にブーケをキャッチしたフレイを横目に、レモンはそう呟くのだった。
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