マブラヴ
1033話
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聞いている。
「アクセルさん、お久しぶりです。やっぱりアクセルさんも結婚式には参加するんですね」
キラと話しているトールを横に、ミリアリアが俺を見つけてそう声を掛けてくる。
友人に一直線のトールと、周囲に目を配っているミリアリア。この辺は同じ社会人でも一般の企業に勤めているトールと、カメラマンをやっているミリアリアの違いか?
そう言えば、女がやってもカメラマンなんだよな。普通ならカメラウーマンとかになると思うんだが、そういう単語は聞いた事がない。
ミリアリアの姿に、何となくそんな風に思いながら頷く。
「ああ。ムウの関係でな。他にもシャドウミラーのメンバーで用事がない者は殆どが来ているぞ」
視線の先にいるのは、レモンを始めとしたシャドウミラーの面々。色々と知り合いや友人と思しき相手と会話をしている。
意外な事にムラタの姿もあるが……特に知り合いがいる訳ではない為か、少し離れた場所にある木へと寄りかかって目を閉じていた。
そんなムラタに声を掛けたそうにしている者もいるのだが、自然と滲み出る迫力に圧倒されているようで躊躇している。
「へぇ、そう言えば……」
「キラ、トール、ミリアリア、フレイ、ラクスさん、アクセルさん!」
何かを言い掛けたミリアリアの言葉を遮るようにして掛けられる声。
その声のした方へと振り向くと、そこにいたのはスーツ姿のサイとカズイの2人組だった。
「サイ、カズイ!」
嬉しそうに手を上げて答えるキラ。
その隣のフレイも、笑みを浮かべて軽く手を振っている。
色々とあった面子だが、さすがに数年も経てばその辺のわだかまりもなくなるんだろう。
まぁ、この3人……いや、ラクスも入れると4人の間に何があったのかは分からないが、折角の結婚式で修羅場を演じられるよりは随分とマシだ。
「久しぶりだな、2人共。今は何をしているんだ?」
「えっと、俺は大学の研究室ですね。カズイは……」
俺の言葉にサイが答え、チラリとカズイへと視線を向ける。
「僕は食品会社で働いてます。マブラヴ世界に輸出している食品とかにも、僕の会社のがあるんですよ」
「……へぇ」
随分と意外な事を聞いた。そんな風に言葉を返す。
以前は内向的といった印象のカズイだったが、今は随分と社交的なように見える。これもきっと、就職して周囲の環境が変わったおかげだろう。
「それにしても、これでアークエンジェル組がかなり揃ったわね。ノイマンさんとかも来ているみたいだし」
ミリアリアの視線の先には、確かにノイマンを始めとしたかつてのアークエンジェルのブリッジクルーの姿もある。色々と周囲の客達と話していて忙しそうだが。
「ムウさんとナタルさんが結婚ですか。付き合っているの
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