レギオンの猛威
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かげで照準がさっぱり絞れない・・・
「むぅぅ・・・」
リリーは何かを考えたあと、戦闘モードへと変身する。
「リリー?」
「倒すしかない。例え見た目が瓜二つでも、あれはエドラスのココではない。」
リリーはエドラスにいた時に仲のよかったココさんと今俺たちの前にいるココさんが重なってしまい、思うように戦えなかったようだ。
「大丈夫なの?」
「ああ。俺としたことが・・・」
リリーは相手を見た目で判断していたことを恥じていた。だけど、もう大丈夫ならそれでいい。
「やるぞリリー!!」
「うむ・・・」
リリーの顔にはどう見ても迷いがあるけど・・・そんなこと言ってられないや。
「水竜の鉄拳!!」
「ほっ!!」
俺がココさんを殴ろうとするがそれはジャンプで交わされる。しかし、
「うおっ!!」
そのジャンプした先にはリリーがいる。いける!!
「ふん!!」
「よっ!!」
スカッ
「なっ!?」
リリーが繰り出したパンチはいつもよりも明らかに遅く、ココさんはそれをなんなく避ける。
「いい加減に白状しなさい!!」
ココさんは再度リリーに迫る。
「むぅ・・・ふん!!」
リリーはパンチを出すが、それも簡単に避けられる。
「リリー!!何してんのよ!?」
「しっかりしてよ〜!!」
「ぬぅ・・・」
やっぱりリリーはココさんを攻撃するなんてできないか・・・いくら自分にあの人は違うと言い聞かせても、体が勝手に抑止力をかけているのだろう。
「リリー!!下がってろ!!」
「ここは私たちがやろう!!」
俺とウェンディはアイコンタクトを取り、魔力を溜める。
「水竜の・・・」
「天竜の・・・」
「「咆哮!!」」
俺とウェンディの咆哮が合わさり、広範囲にブレスが広がる。しかし、ココさんはそれを掻い潜っていたようで、相変わらずちょこちょこと走り回っていた。
「当たらない!!」
「マジかよ!!」
「あっちにこっちに忙しい子!!」
「ちょこちょこ逃げ回って〜!!」
シャルルとセシリーは走り回るココさんを見て苛立ち始めている。
「こうなったら・・・ウェンディ!!」
「うん!!」
俺はウェンディに視線を向けると、ウェンディは何をしたいのかを察し、魔法陣を展開させる。
「天を駆ける俊足なる風を!!バーニア!!」
ウェンディのバーニアにより俺の体が光り、一気に速度を増してココさんに迫る。
「どりゃあ!!」
「きゃっ!!」
俺のけりがようやくココさんにヒットし、ココさんは地面へと落ちていく。だけど、きれいに着地を決めた。
「8点9点10点!!」
「のんきに点数をつけてる場合じゃないですよ!
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