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帝都自警団録
Page1:雨降りしきる瓦礫の上にて

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人が次第に朽ちゆくように

国もいずれは滅びゆく

千年栄えた帝都すらも

いまや腐敗し生き地獄

人の形の魑魅魍魎が

我が物顔で跋扈する

天さえ腐食し裁けぬならば

なし得るは此処に生きる我らのみ

ならば立ち上がろう

ならば抗おう

さあ、国取りの始まりだ



† ☆ †



 遥か昔に、千年もの長い間続いた大国がありました。
 国を創り上げた始皇帝様は大層優れた人でしたが、寿命に勝てるはずもなく、近づく死期を感じて部下へ48の超兵器を作れと命令を下しました。
 『ずっとこの国を守っていきたい』という始皇帝様の願いを基に作り上げられた48の兵器は、しかし、開発から500年後の内乱で半数近くが行方不明となってしまいました。
 それから更に500年もの月日が経ち、始皇帝様が愛した国は、荒れ果てていました。皇帝の椅子には幼い子供が座り、その裏で国を操る大臣が、国を腐敗させていたのです。街には活気のない人々で溢れかえり、涙を流して日々を過ごしていたのです。

 そんな光景を見て、一人の少年が呟きました。ただ一言、『気に入らないな』と。
 そうして少年は決意したのです。この国を救うことを。それが、長い長い戦いの始まりであることを予感しながら、彼は宣言しました。



????お前らの勇気を以って、ここに、帝都自警団を設立する



 これは腐敗した国を憂い立ち上がった一人の少年の物語。後に英雄と呼ばれる人物になる、長い旅路の始まりだったのです。




 to be continued
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