第1話 幻想郷に北斗現る!!
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類は死滅していなかったのだな―――」
「……は?」
突然何を言い出すかと思えば。余りにもぶっ飛んだその言葉に青年は思わず呆気にとられる顔をしてしまった。
そんな青年にケンシロウは思わず詰め寄ってくる。レジの上を駆け上り青年の真ん前までじっと顔を寄せて来る。
「ちょっ、え? 何!?」
「教えてくれ! 世界はどうなったのだ? 人類はどうなったのだ?」
「いや、君が何を言っているのかさっぱり分からないんだけど。一体何を言ってるんだい?」
「世界は核の炎に包まれ、海は枯れ地は裂け、あらゆる生命体は絶滅してはいないのか?」
「いや、何の話だい? それ―――」
「そして、僅かに生き残った人類は残り少ない水や食料を巡って争う弱肉強食の世にはなっていないのか?」
「ちょっと待って待って! まずは落ち着いて!」
立て続けに意味不明な質問を投げかけられてしまい青年は対応に困り果てた。とりあえずケンシロウを落ち着かせて改めて質問の内容を一から整理する必要があった。
「えっと、まず君の質問なんだけど。とりあえず核の炎で世界が焼かれた何て話は聞いてないね。それに、人類も別に死滅してないだろうし弱肉強食の世には……まぁ、多分なってないと思うよ」
「本当か? では、人類はまだ生き残っているのだな?」
「生き残ってるも何も、普通に生活しているけど……そもそも君は一体誰なんだい?」
もっとも肝心な事を言い忘れていたとケンシロウは気づき、ハッとした顔をする。見知らぬ相手と話す際にはまず自己紹介が必要。これはある意味で一般常識でもあったりする。
「すまない、どうやら俺は取り乱していたようだ。改めて名乗ろう。俺の名はケンシロウと言う。長い場合はケンと呼んでくれても構わない」
「そうか、僕は森近霖之助。此処香霖堂の……まぁ店主みたいな者かな?」
「店主と言う事は、此処は店なのか? 見た所様々な品が並べられているようだが」
「まぁ、店って言うよりは単なる物置……みたいな所かな? 趣味で色々な物を拾ってきちゃうんだよ」
改めて店内を見回すケンシロウに対し霖之助は苦笑いをしつつ答えた。確かに、見れば見る程店内に置かれている商品には統一性がない。まるで気に入った品を片っ端から詰め込んだ。と言っても差し支えがないようにも見える。
「それよりもケン。さっきから君の言い分を聞いてて思ったんだけど、ひょっとして君は外の世界から来たのかい?」
「嫌、俺は昨日までコンビニのアルバイトをしていた。外の世界と言う場所には訪れてはいない」
「あぁ、やっぱりそうか。どうやら君は外の世界から入り込んで来た外来人なんだね。道理で意味不明な事ばっかり言うと思ったよ」
納得したかの様に霖之助が一人でそう言い放つ。すると、今度は逆にケンシロウ
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