第二十一話
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れといった感じだった』
「じゃ、じゃあ何で介入したんだ……?」
その後、言われた言葉に俺は思わず呆けてしまった。
『実を言うとな……あの時、俺はアルビオンに告白しようとしていたんだ』
「……………………………は?」
いや…………なんで?
ヴァーリSIDE
「……………………………え?それ、本当なの?」
『うん、そうだよ?』
アルビオンはそれを何てことはないといった感じで喋ったと思うんだけど……。
「じゃ、じゃあ、ドライグから話があるって行って、ドライグは何かを言おうとしたけど」
『うん、近くでとうとう三大勢力が衝突しちゃってね。それで、言葉がうまく聞き取れなかったんだ。それで……』
「ドライグが怒って、殴りこみに行って、アルビオンはそんな殴りこみにいったドライグを止める為に戦った、と……」
『うん、そういえばあの時、何を話そうとしてたんだろ?告白とかだったら嬉しかったんだけどな、えへへ……♪』
何だか、過去の事を思い出して顔がにやけてるのが丸分かりになる声ね。
「そういえば、ドライグってモテたの?」
これも素朴な疑問。ドライグって結構粗暴な感じがあったけど、何だか野性味溢れるっていうか……。
『うんっ!同じくらいの雌のドラゴンは皆大なり小なり好意は抱いてたと思うよ?小さかったけど、ティアマットとかも尊敬してるって言ってたし』
「ティアマットって……天魔の業龍の?」
『うん。皆成長したよねぇ』
アルビオン、何だか年寄りくさいよ。
でも……
「告白、か……」
私は……どうなんだろう……。
イッセー君が好き。これは間違いない。
でも、他のあの家に住んでる皆がイッセーの事が好きなのも事実。
「しかも、口ぶりからすると、元素精霊界の方にもイッセー君に好意を持ってる女の人、いるんだよね……」
ここまで来ると、本当に女誑しだと思う。
でも、それは仕方ないと思う。イッセー君はその時に言ってくれる最高の言葉を何事もないかのように言ってくれるから。
「あ、そういえば……あの時の剣……」
私はイッセー君と初めて出会った時の事を思い出した。
あの時、イッセー君の持ってた剣……
「神人さんの持ってた剣と一緒……?なわけないよね!神人さんは女性の方だったし!」
『ほっ……』
……?何でアルビオンが安心してるんだろ?
私はそんな事を疑問に思いながらも荷物を整理してから、教えてもらった食堂へと向かうため、部屋を出た
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