第二十一話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルビアはルビアで会長になんて説明を要求してるんだ。
「ええ、こんな感じですよ。と言っても本当にごく一部ですが……」
本当にこんな感じなの!?
『ああ、大体の上級悪魔は体面をえらく気にするからな』
ドライグが補足を入れてくれる。
嬉しいけど、なんだか複雑な気分だな……。
『まあ、大人の穢れた世界だからな……』
ドライグ、哀愁漂う感じで言うな。
そして馬車が止まり扉が開く。
俺たちが出ると、丁度同時に着いたみんなも出てくる。
「どうぞ、お進み下さい」
赤いカーペットが敷かれており、その先の城門が開いていく。
両端には、駅と同様メイドさんや執事さんが並んでいる。
「さあ、屋敷へ入りましょう」
会長が、城へと進んでいく。
眷属もその後に続き、俺たちも続く。
巨大な門をくぐり、その中にある門も次々と開門されていく。
玄関ホールについに辿り着いた。
そしてルドガーさんが音もなく現れる。
「皆様、旦那様が食堂でお待ちでございます。持ってきた荷物は既に運んでおられるので。それでは私たちの後についてきてください」
そしてルドガーさんを先頭にして俺たちはついていく。
そして自分の部屋の前について中に入る。
「うわぁ…………なんでダブルベッド?」
それが部屋に入った時の第一印象だった。それ以外は結構今まで冥界で過ごしてきた部屋と変わらない。
しかし……なぜかベッドがダブルベッド……これはなにか?俺と誰かがここで寝るって事か?
…………いやいや、そんなのはないか。
『相棒。そう言っていると本当に誰かと寝るハメになるぞ?』
言うな、ドライグ。フラグにしか聞こえんから。
『そしてそんなフラグは得てして建ってしまうからな』
言うな。本当になりそうで怖い……。
「あ、そういえば……」
『?どうした?』
「いや、今ふと思ったんだけど……お前とアルビオンってさ、仲良いよな?」
『い、いきなり何を言うのだ相棒』
何を動揺してんだか。
「それでさ、三大勢力の衝突の中にお前とアルビオンとで介入したんだよな?ぶっちゃけ、その介入の理由って何だ?」
そう、今思ったのはそこだ。
冥界に来たからかもしれんが、それでも疑問に思ったので聞いてみる。
『う、うむ……そうか、ならば答えねばならんな』
な、何か結構重大な理由か?
『ぶっちゃけるとな……三大勢力の衝突に騒音がそもそもの原因だ』
「……は?いやいや、だったら今までと同じじゃねぇか。何だ、構えた俺がバカらし『話をきちんと聞け』……何?」
『俺は別に三大勢力の衝突などどうでもいい。むしろ、好き勝手してく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ